海の向こうのイケてる言葉
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紺碧の将

I know nothing except the fact of my ignorance.

ソクラテス

 自信というものはやっかいだ。足りなければ不安を誘い(自信喪失)、過ぎれば驕慢になる(自信過剰)。

 古代ギリシャの哲学者ソクラテスは無知の知を説いた。私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ、と。すべてはその一点から始まる。

 先般の自民党総裁選で河野太郎氏は尊敬する人物は? 愛読書は? 座右の銘は? という問いに対し、すべて「なし」と答えた。よほど自信があるのか、自分以外から学ぶことが嫌いなのだろうという印象を受けた。

 本質は、ものごとを学べば学ぶほど、わからないことが増えるということ。それを補うのは、先人たちの行いであり、優れた書物であり、自分の行く末に灯火を向けてくれる言葉なのではないか。

(第74回 211003)

 

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