死ぬまでに読むべき300冊の本
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Introduction

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久多美男がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。(テキスト/高久 多美男)

300 Books Topics

読者の想像力を喚起する未完の大作
file.006『死せる魂』ニコライ・ゴーゴリ 岩波文庫
 未完成の作品である。シューベルトの「未完成」のように体裁が整っているのならまだしも、この作品は大事なものが決定的に欠けている。ゴーゴリはダンテの『神曲』をも意識して3部構成で書き始めたと言われるが、残っているのは第1部のみ。第2部は最晩年の狂乱状態の時、暖炉に投げ込んでしまったという。残された第1
 
凄みのある知性と、それに食らいつく学生たち
file.005『学生との対話 小林秀雄』国民文化研究会/新潮社編 新潮文庫
 夜盗に入った下手人に組み敷かれ、ナイフを喉元に突きつけられても冷静さを失わずに説教し、改心した男が後日、菓子折りを持って小林秀雄のもとを再び訪ねたというエピソードがあるが、この本を読むと、「なるほど」と納得できる。胆力の人である。 小林は昭和36年から53年の間に5回、九州を訪れ、学生たちに講義を
 
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