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紺碧の将

(別の)空と風がやってくる

2021.06.27

 前回、2匹の子ネコがもうすぐ我が家にやってくることを書いたが、その翌日、悲しい知らせが届いた。なんと4匹の子ネコがすべて死んでしまったというのだ。4匹そろって衰弱死することは考えられないから伝染病?

 われわれ家族3人は悲嘆にくれた。必要な物を買い集め、着々と準備を進めてきたのに……。飼う気持ちが満々だった分、喪失感は大きい。

「こうなりゃ、保護ネコの譲渡会にでも行って探してみようか」

 あれやこれや思案した。

 ところがその翌日、ありえないような急展開になった。前の週、娘は8年ぶりに高校の同級生と酒を飲み、そこに別の同級生が加わった。その人とメールアドレスなどを交換していたのが幸いだった。なんと、その友人のおばあちゃんが飼っているネコが子供を産んだということが伝わってきたのだ。しかも、飼い主を探しているという。

「すぐに写真を送ってもらいなさい」

 すかさず指令を出した。その後、送ってきたのが右上の写真である。

「な、なんなんだ、このネコ玉は!」

「キジトラもいるね」

「まんなかの三毛っぽい子もかわいい」

 口々に感想を述べあった。

 その後、母ネコが子ネコを抱っこしている写真も届いた。なんと慈愛に満ちた表情なのだろう(ちなみに、ハートマークやスタンプは私が付けたものではない)。こんなに愛されている子ネコなら性格もいいだろう。

 いやはや……、運命とはこういうことなのか。最初に飼う予定だった2匹が生きていれば、この子たちが我が家にくることはなかった。生き物と生き物の縁ということについて考えないわけにはいかなかった。

 無事、2匹が我が家にやってきたら、本欄でお知らせします。

 え? そんなことしなくていいよだって? それでも知らせます。

(210627 第1082回)

 

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