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ココロバエ
美し人

鬼怒沼山へ

2020.08.09

 今年は中国のせいでこんな状況になってしまい、恒例の山登りをどうしようか迷ったが、中止するには忍びない。そこで、近場の山に登ることにした。

 選んだのは、奥鬼怒にある鬼怒沼山。9年ぶりの再訪である。

 鬼怒沼山の山頂は標高2000メートルを越える。天空に広がる沼は鬼怒川の水源でもある。250あまりの池塘がつくりだす風景は、他に類例がない。日常で染み付いた塵芥(ちりあくた)を解き放してくれる。

 最初は急登が続き、それなりに脚力を要する。日帰り登山にはもってこいの場所である。

 登山の拠点は、いつもの加仁湯。白濁した温泉が特徴だ。下山したあとも無料で温泉を使わせてくれる親切な宿である。

 

山頂に広がる沼と草原。綿のような帽子をかぶった花に「あなたはだれ?」と聞くと、「わたすはワタスゲだす」と返事があった。幽かな風にも揺れる、田舎娘だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池塘が映す光景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の頂上とは思えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水の鏡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風になびく草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水の中でたゆたう水草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9年前はこんなに晴れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中、枯れ木に生えるサルノコシカケ。キノコ類は枯れてしまった樹に生え、最後の処理をする。「森の掃除屋」と呼ばれる所以だ。自然界は驚くほど緻密である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加仁湯から女夫渕へ向かう途中、カモシカの子に出会った。美味しそうに草を食んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱中症とか猛暑という言葉が嘘っぽく思えるほど、爽やかな空気が流れていた。

 

本サイトの髙久の連載記事

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髙久の著作

●『葉っぱは見えるが根っこは見えない』

 

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今回は、「雲の鼓」を紹介。雲に鼓とくれば、鬼。「風神雷神図屏風」の雷神が浮かびませんか。そのとおり、「雲の鼓(くものつづみ)」とは「雷」のこと。雲にのって現れた鬼神は〜。続きは……。

https://www.umashi-bito.or.jp/column/

(200809 第1013回)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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