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砂場もスタバもある……が、

2019.07.18

 鳥取といえば砂丘。枕詞のように、即座につながる言葉である。

 まあ、鳥取に来たからには一度は砂丘を拝まねばなるまいと、なかば義務感に駆られて行った。

 鳥取県知事が言うように、たしかに砂場が広がっていた。観光客はそれなりにいた。ラクダに乗るとかパラグライダーで上空から砂丘を見るとか、アクティビティもあった。しかし、生来へそ曲がりな私は、「だからなんなのだ?」と思ってしまう。結局、砂場を少し歩き、リフトに乗って展望台に行ったものの、眺望が悪いため、がっかりしてすぐに戻ってきてだけだった。

 有名な観光地は、おおむねそんなものである。海側から見れば、砂紋があってそれなりに見応えがあるのかもしれないが、内陸側から見た砂丘は、なんてことなかった。私にとっては、前回紹介した投入堂や次回紹介する「とっとり晴れやか庭園」の方がはるかに魅力的だ。

 それにしても、県庁所在地である鳥取市中心街の寂れ方には驚いた。夕方の6時頃になっても、通行人はまばらなのだ。人口は県全体で世田谷区よりもずっと少ない。先日発表された路線価では、全国の県庁所在地で唯一、マイナスだった。

 出雲から鳥取まで山陰道を利用したが、ずっと無料区間だったことにも驚いた。もちろん、利用者にとってはありがたいが、「高速道路を造ったけど、利用する人があまりいないので無料にしちゃいました」というプロセスが目に見えるようだ。需要があるかどうかに関係なく、あちこちに高速道路や空港、港湾をつくり、あげくの果て、膨大な赤字垂れ流しの元凶となっているのは全国津々浦々で見られる光景だ。

 東京一極集中の流れを止め、地方に人の流れを促す「地方創生」が叫ばれて久しい。しかし、都会に住むと税金が高くなるなど、極端なハンディをつけないと、格差は広がる一方だろう。あえて、作為的に地方へ人口移動を促すのか、あるいはほとんどの外国がそうであるように、行政サービスの対象範囲を狭めていくのか、いずれ日本も究極の選択を迫られる事態に直面するにちがいない。もちろん、私は後者を支持する。さもなければ、力のある都道府県が、行き詰まった県を吸収合併するなど、革命的にルール変更をするとか……。

 どの地域も全国同じようにならなければいけないという先入観さえ拭い去れば、アイデアはいろいろあるはずだ。

 

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(190718 第917回)

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