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美し人
ココロバエ

料理は楽しい

2019.02.15

 今年に入ってから念願の料理を始めた。以前からやってみたいと思っていたが、時間を捻出するのが難しかった。『Japanist』も終わり、それに費やしていた時間の数パーセントを料理にあてようと思ったのだ。

 まずはイタリアンなど簡単なものから。これまでに作ったのは、ナポリタン、トマトソースのパスタ、キノコのパスタ、ミネストローネ、ジャガイモと野菜のハーフグリル、サーモンのカルパッチョ、ホワイトアスパラガスの温泉タマゴがけ、陳麻婆豆腐、陳麻婆春雨サラダ、カキフライ、カツ丼、カレーなどである。市販のソースなど、便利なものはなるべく使わない。本やテキストを参考にしておおまかな手順を頭に入れ、妻にアドバイスをしてもらう。

 ただ、ときには便利なものも使う。ふだん、私はあまり中華は食べないが、陳麻婆豆腐だけはときどき無性に食べたくなる。あの、山椒ピリピリ激辛複雑系マーボーである。

 以前、陳建一さんがあのソースを作るところを目の前で見たことがあるが、広い厨房が必要なうえ、やたら複雑で、あれを覚えるのは至難の業。だから、タレだけは市販のものを使った。それで、ほぼ、あの陳麻婆豆腐が再現できる。

 子供の頃、カツ丼は特別な料理だったが、大人になって「あの味」を求めてもいつも「スカ」だった。甘すぎるのだ。タマネギなどの甘みではなく、明らかに砂糖を入れすぎた甘さ。その都度、失望した。

 初めてトライしたカツ丼は、かなり満足のいく味だった。人工的な甘みを抑え、野菜の甘味を引き出す。やはり自分で作れば、自分の好みに近づけられるということがわかった。

 カレーもうまくいった。1回目の反省を活かし、2回目はカレールーの量を調節し、スパイス(ナツメグ、コリアンダー、ガラムマサラ、ターメリック、月桂樹など)の量を増やした。

 クミンシードと鷹の爪とニンニクを弱火でしっかり炒め、クローブをはさみこんだタマネギやニンジンの炒め方にも気を使った。ショウガや日本酒、オイスターソースの量やタイミングを工夫し、水気を足す際はヨーグルトの上澄みを使った。しばらく煮込んだのち、適度な時間をかけて冷ましながら味をなじませ、ふたたび加熱。

「うまい!」

 口にふくんだ瞬間、勝手に言葉が出た。

 しかし、次に同じものを作れるという保証はない。なにしろ、すべてが「適当」「勘」なのだから。でも、それでいいのだ!(バカボンのパパ談)。

 少しずつレパートリーを増やし、いずれは和食やフレンチにも挑戦してみたい。

 

 ※うーにゃん先生流マインドフルネス「森羅万象すべて同じ」

38話 うーにゃん先生「森羅万象すべて同じ」

 

「美し人」公式サイトの「美しい日本のことば」をご覧ください。その名のとおり、日本人が忘れてはいけない、文化遺産ともいうべき美しい言葉の数々が紹介されています。

(190211 第878回)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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