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美し人
ココロバエ

神木に呼ばれて

2010.01.12

 天心記念五浦美術館へ行った帰り、ある大木に呼ばれて立ち寄った。

 白神のマザーツリーの時もそうだったが、まさに「呼ばれた」感があったのだ。

 それが右の写真である。幹線道路沿いにある八坂神社のシイの大木である。地上約3メートルのところで二股に分岐し、それぞれに雄大な枝振りを誇っている。しめ縄がなくとも「神木」であるということはわかる。主幹の部分は中が腐食し、空洞になっているが、それでも朽ち果てない。まさにカミワザであろう。

 

 こういう木は、なんらかのメッセージを発している。

 意志をもっているとしか思えない。言葉は発しないが、言葉以上のオーラを発している。なぜなら、その姿から判断して、とても生きながらえる状態ではないのだ。それでもこうして生命を維持している。これは常識を越えた「生きる力」によっている。「生きる意味」があるから、そういう力が生まれたのだと思う。

 特段、私は霊感があるわけでも動植物と会話が交わせるわけではないが、最近、老木の佇まいに感嘆するようになった。

 「おっ、ここにいらっしゃいましたか。それで何か御用でしょうか?」

 心の中で、老師にそう語る。

 「まあまあ、なにもないがゆっくりしていきなさい」

 今年はなるべく多くの神木に出会いたいと思っている。もちろん、優れた「人物」にも。

(100112 第143)

 

 

 

 

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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