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20世紀初頭の自転車「ピレネー号」

2018.04.07

 東京都内を歩いていると、妙なものに出くわす。目黒の自転車文化センターもそのひとつだ。

 歩道に面したショールームにある、古い自転車に惹かれた。入って、間近で見ると、自転車の原型そのもので、ムダがなく、美しい。能書きを読むと、トラックレース用自転車「ピレネー号」とある。1905年頃にフランスで作られたものである。トラックレース用というだけあって、余計な機能はほとんどついていない。ブレーキやギアチェンジもなし。ペダルが空回りせず、逆回転する仕組みになっていたという。

 1905年といえば、日本ではまだ明治の世。フランスやイギリスでは、こんな自転車を使ってトラックレースが行われていたのかと思うと、あらためて彼我の国民性の違いを痛感する。

 私も起業した頃、ロードレーサーに凝っていた。選んだ愛機は、フランスのプジョー。ブルーを効果的に使ったデザインに惹かれた。休日、黙々と走った。100〜120キロを走る大会にも何度も参加したし、時々余興で日光街道を走り、金谷ホテルに泊まって、そのまま出社するということもあった。脚に筋肉がつかない体質の私は、ロードレース向きではない。そう悟ってからは、自分のペースでゆったり走るようになった。やがて、仕事に忙殺され、プジョーは社屋の片隅で埃を被ることになる。

 

 自転車文化センターには、自転車に関する9,000冊の書籍をはじめ、希少な自転車や部品などが展示されている。自転車好きにはたまらない場所かも。

http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「〝みんな同じ〟が平等ではない」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180407 第802回)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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