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より精度が増す体内時計

2018.02.02

 体内時計の精度が上がっている。季節に関係なく、前夜外で飲んでいたかどうかに関係なく、ぴったり朝6時半に目が覚める。誤差はせいぜい5分以内。

 熟睡していてパッと目が覚める時も、なんとなく半分目が覚めたような状態でうつらうつらしている時も、「ピン!」と脳に指令がくるのがわかる。目を開き、正面の壁に掛かっている時計を見ると、6時半を指している。ピン!の正体を突き止めたくて意識を研ぎすませているが、よくわからない。

 外から入ってくる太陽光によってではない。冬は暗いし、夏は明るい。条件は季節によってまちまちだ。

 

 子供の頃、こういう物語を読んだことがある。ある男が、とつぜん洞穴に閉じ込められてしまう。周りには人が住んでいない。

 男はふと気づく。毎朝、一定の時間に、行商がその道を通ることに。その人が前を通るタイミングで大声を出せば、もしかすると声が届くかもしれないと思う。一定の時間とは、彼が起きる時間の数分あとだということにも気づく。

 意識を研ぎすませて眠りに就き、翌朝、いつもの時間に起き、数分後に大声をあげる。その時、行商が通りかかり、洞穴の中に人がいることに気づいてくれて命拾いした、という話であった。

 それを読んだ時、そうか、体内時計というものがあるのだなと思った。しかし、50年もの間、それが正確に働くことはなかった。

 精度が増したのは昨年あたりからだろうか。還暦まであと1年というこの歳になって、体が研ぎ澄まされてきたようだ。

 毎朝同じ時間に目が覚める最大の要因は、いい眠りを保っているからだろう。いい眠りを保つためには、

①同じ時間に就寝する

②いやなことを引きずらない。鈍感力を磨く

③夜中にトイレなどで起きない

 が必要なのではないかと思う。

 

 睡眠の質だけではなく、なんとなく視力も上がったように感じる。私はサングラスを除き、いまだにメガネというものを買ったことがない。本は裸眼で、目に力を込めて読む。それによって目の筋肉が鍛えられているのかもしれない。なんでもそうだが、人間、甘やかすと限りなく劣化していく。

 それにしても、「ピン!」の正体はなんだろう? 朝目覚める時だけではなく、人生の要所要所にピン!が指令を出してくれる。

 じつに不思議である。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180202 第786回 写真上は新宿御苑のユリノキ。3本の木の根がくっついている。本文とはあまり関係がない)

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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