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紺碧の将

日本のトップ外交の場

2017.05.10

 今年のGWは長かったらしいが、私はいつものように「読む・書く・走る・飲む」。ここぞとばかり、イベント目白押しの人がたくさんいる中、じつに心静かなGWだった。

 ひとつ、思わぬ僥倖に遭遇した。
 GW期間中、通常公開されていない赤坂迎賓館の前庭にカフェが出現すると聞き、さっそく家族で出かけた。キッチンカーが提供できる範囲なので、さほど美味なるものはないだろうが、あの庭で夕涼みができるのは最高だな、と。
 行ってさらに驚き。なんと迎賓館の内覧もできるというのだ。以前から、迎賓館の内部を見たいと思っていた。ダメだと言われると、よけいに見たくなる。男女の心理と同じである。それがようやく叶ったのである。
 内部は撮影できないため、ここで紹介できないのは残念だが、まさにわが国のトップ外交の場にふさわしい、洗練されたつくりだった。
 エリゼ宮と比べると、赤坂迎賓館の方が清楚である。ただし、建築部材や調度品はほとんどがフランス製。ごく一部、イタリア製のものがあったが、やはりフランス製が断然多い。
 もちろん、洋風建築だからということもあるだろう。しかし、それを言えば、西洋の他の国の製品でもいいわけだ。やはり、フランスは外交の国なのである。その肝を知り尽くしている。

 

 日本も、安倍さんに替わってから、ようやく本格的な外交ができるようになった。安倍さん、いったい地球を何周しただろう?
 そういうことにも思いを至らせてほしい。自分たちではできないのだから。
(170510 第720回 写真は赤坂迎賓館前の庭と仮設カフェ)

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