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都知事選、有力3人の候補者について

2016.07.15

 今月末に行われる東京都知事選の立候補者が出そろい、公約が発表された。前回の轍を踏まないよう、入念に候補者を選ぶつもりだ。

 有力と言われる3人の候補者について書いてみたい。

 小池百合子氏。共同記者会見で掲げられたスローガンは「東京大改革」。防衛大臣だった頃、的確な判断をする人だという印象を受けた。今回は自民党の意向を聞かず、自民党都議連を真っ向から敵に回して旗揚げをした。政党の公認を受けない、いわゆる徒手空拳。「けっこう、骨があるじゃないか」というのが率直な印象。
 そろそろ日本にも女性首相、女性都知事が誕生してほしいと思っている。
 そのためにも小池氏の政策をじっくり吟味したい。
 増田寛也氏。同スローガンは「混迷に終止符!」。たしか、岩手県知事に当選した時は史上最年少知事だったような記憶があるが、その頃からいい印象がある。その後、手堅い県政を運営したと思う(と言って、具体的にどんな施策を実施したかはわからないが)。
 有能な人なのだろう。大役も無難に務めるにちがいない。一抹の不安は、実直さ(そう見える)ゆえ、自民党都議連の〝飼い犬〟にならねばよいがということ。都議会を牛耳っているボスが必ずいる。そういう人物とケンカできなければ改革はできないが、はじめから応援されているということが難点だ。
 鳥越俊太郎氏。同スローガンは「がん検診100%」。「え? これが都政のスローガン? 冗談じゃないよな」と声が裏返った。
 都政とまったく関係ないとは言い切れないが、これがスローガンだなんてウソでしょう? 他に政策はないの? 
 記者会見では個別の政策について「わからない」を連発。どうしてそういう人が立候補するのかなと思う。おそらく先の参院選で野党が完敗したことを受け、「安倍憎し」が高じて頭に血がのぼってしまって後先考えずに立候補してしまったのだろう。
 それにしても、浅はかとしか言いようがない。がん検診100%でガン患者が減ると思っているのだろうか。
 もし、本気でガンを減らしたいのであれば、検診を徹底するのではなく、都民の生活習慣を変えるような政策を施すべきだ。検診比率を上げても、ガンは減るどころか逆に増えることになると思う。本質をまったく見ていない。そのような考えだからこそ、4回も手術するハメになったとも言える。
 私も含め、ガン検診など受けたくないという人がいることを忘れてほしくない。ガンにならないよう、自分なりに生活習慣を整えることが肝要であり、体の異常は検査機器に頼らず、まず自分の体の声を聞いて判断すべきだと思っている。
 それにしても、こうまでビジョンのない人が都知事に立候補するという現象をどうとらえたらいいのだろうか。ビジョンがまったくないという点では民進党とお似合いという以外ないが、自民が分裂、野党共闘が功を奏して、万が一、鳥越氏が当選してしまったら、東京はどうなってしまうのだろう。
 コワイコワイ。今度こそ冗談では済まされない。
(160715 第650回)

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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