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熊本マリさんの話

2016.03.18

熊本マリ-中田宏 次号『Japanist』の巻頭対談のゲストはピアニストの熊本マリさん。横浜市在住ということもあって、写真家・森日出夫さんのスタジオで対談を行った。ホストはもちろん、中田宏さん。

 詳しい内容は本誌を読んでいただくととして、つくづく感じたのは、「思い立ったら行動だよなあ」ということ。
 スペインに留学していた15歳のとき、親友のカナダ人の女の子からクリスマスバケーションにカナダの自宅に誘われ、トロントまで行ったマリさんは、グレン・グールドがトロントに住んでいることを知っていたので、楽器店で住所をつきとめ、手紙をグールドに送ったという。
 しかし、当然ながら返事はなかった。普通であれば、それでおしまいという話だろう。ところが、マリさんは、なんと彼のアパートまで押しかけたのだ。しかも、偶然、グールドに会ってしまう。人嫌いなグールドに会うのは奇跡と言ってもいい。
 その後、アシスタントからグールドのメッセージが届く。
──あなたの手紙はしっかり読みましたが、自分は誰の演奏も聞いたことがないし、これからも聴くつもりはない。なぜなら、ぼくみたいな一人の人間が誰かの才能を判断することはできない。自分の才能というものは自分で作るものだから、あなたも自分を信じてがんばってください。

 

日本のメロディー この言葉は、このサイトにある「力のある言葉」でも紹介しているが、爾来、マリさんはこの言葉を肝に銘じているという。
 ちなみに、マリさんは数々のCDを出しているが、奥村一氏が編曲した日本の歌曲を集めた『日本の心、日本のメロディー』はお薦めです。
(160318 第623回 写真上は熊本マリ氏と中田宏氏)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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