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歴史に救われた〝博多の歴女〟

2015.12.17

白駒妃登美対談 次号の『Japanist』の対談は〝博多の歴女〟こと白駒妃登美さんと中田宏氏である。

 白駒さんは大学時代、オーストラリアに留学し、ホームステイした時の様子を語ってくれた。その家の奥さんが大の日本ファンで、いろいろな質問をぶつけてきたというのだ。
 まず、「神道は宗教なの?」
 こういう問いをされて、的確に答えられる日本人は、どれくらいいるのだろう。
 白駒さんは、「宗教ではありませんが、信仰です」というような意味の答えをしたという。
 それでほぼ正解だと思う。神道には教典がないし、教祖もいない。宗教の概念からはずれている。しかし、信仰であることにはちがいない。自然信仰、カミ信仰と言ってもいいのだろう。
 次いでその奥さんは、「どうして日本人は神道がありながら、葬式を仏教であげたり仏壇を拝んだり、クリスマスを祝ったりするの?」と訊いてきた。
 その問いに対する白駒さんの回答はほぼベストだ。
「神道は白い大きなお皿のようなもので、そこにはいろいろな小皿を載せることができるんです」と。小皿がその他の宗教だ。
 これは、神道の性質や神仏習合、あるいは他の宗教との調和をよく表している。
 ところが、次の質問にはまったく答えられなかったという。
「日本は二千年以上の歴史があって、世界で一番古い国なんですってね」
 というのは、白駒さんは戦後の典型的な悪しき自虐史観を叩き込まれた経験から、学生時代はずっと「日本は悪い国」と思い込んでいたそうだ。
 もちろん、縄文〜弥生時代という古代があったことは習っただろうが、世界各国との比較において日本という国がどういう国なのかということは考えたこともなかった。よって、3つ目の質問に対しては明確に答えられなかったという。
 それ以降、歴史に興味をもち、今や〝歴女〟とまで呼ばれるようになり、各地で講演をしたり、学校で子供たちに特別授業をしたりしている。
 ある時、ガンを患い、担当医師から治る見込みはないと言われた。しかし、それを快癒に至らせたのも「歴史」であったと彼女は言う。歴史のひとコマから、自分の心もちを変えたことによって腫瘍が消えてしまった、と。
 詳しく書くことはしないが、要するに歴史を知るということは、心身にとってプラスに作用するということ。歴史は心身の栄養源なのだ。
(151217 第601回 写真は白駒妃登美さんと中田宏氏)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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