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紺碧の将

書きやすさでコイツ

2014.12.09

オレンジビック 仕事柄、筆記用具をたくさん使う。

 取材文を書くときは、いきなりイラストレータに入力する。あらかじめ大まかなデザインをしておけば、進捗率が正確にわかるからだ。ワードで書いたものをイラストレータにペーストすると、往々にして行数が合わなくなる。その点、直接イラストレータに入力すれば最後の一行が明白にわかるという利点がある。
 取材文以外の文章は手書きで下書きするが、主に鉛筆かボールペンを使う。ボールペンはいろいろ試したが、目下の結論は「オレンジビックEG 0.7 Fine」だ。オレンジビックはもともと太字で速記用というイメージがあったが、細字も発売されている。わたしはその細字が書きやすい。

 なじみの文具店、世界堂では一本70円で販売されている。大量に買い、いたるところに置いている。ちょっとアイデアが湧いた時に書きつけられるようにだ。
 ところで、〝オレンジビック〟は日本の会社かと思っていたら、違うことがわかった。1945年、フランス人のマルセル・ビックがエドゥアール・ビュッファールとともに設立した筆記具会社で、このボールペンは61年に発売された。超ロングセラーといっていい。2010年にはグッドデザインロングライフデザイン賞を受賞している。
 なにがいいって、そのシンプルな形と独特のカラーがいい。いまはノック式、ラバーなどが当たり前だが、これはキャップ式。明らかに旧式に属する。が、プリンシプルの強さというか、持ちやすさ握りやすさ書きやすさは一頭ぬきんでている。
 ひとつはっきりわかったことは、ブランド物のボールペンはどれも書きづらいということ。だから、私は机の上の装飾品にしている。
(141209 第534回 写真上はオレンジビック)

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