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紺碧の将

共産主義はみんながいっしょに破滅する思想

2014.11.29

バラのたくらみ 世の中にはいろいろな考え方がある、と基本的には思っている。しかし、そうは思えないものもある。それが私にとっては共産主義だ。

 総選挙が迫っているが、気になるのは各党の政党支持率で共産党が5%前後もあるということ。私が支持している次世代の党よりずっと多いではないか。
 共産党を支持している人は、共産主義の怖さを知っていないのではないか。ただ目先の主張に躍らされて支持しているのだろう。もちろん、ガチガチの共産主義者もいることだろうから一概には言えないが。
 共産党の幹部は口を開けば、「アベノミクスは失敗した」「格差が広がっている」「日本は海外で戦争をする国に向かっている」と批判する。
 経済政策に「これが100%正しい」というものはありえないから、欠点を探すのは容易だ。しかし、民主党政権時代のあの停滞ぶりと比べれば、明らかに経済のマインドは上向いている。また、「日本は海外で戦争をする国に向かっている」と言うが、これは他国が攻撃してきたときに同盟国と対処できるようにするための法整備であって、日本が自ら侵略することなど100%想定していない。つまり、共産党は何も知らない善良で勉強不足の国民を欺しているのだ。
 共産主義がなぜ悪い思想か、ドイツの事例でわかる。
 先の大戦後、不幸なことにドイツは東西に分断された。米ソのイデオロギー対立が原因だが、いまになって振り返れば、政治思想が人間にどのような影響を及ぼすかという実験のようでもあった。つまり、同じドイツ人の国であるにもかかわらず、結果的に東西ドイツは両極端と言っていいほど異なる国になってしまった。
 わかりやすい例が、自動車だ。西ドイツはメルセデス・ベンツ、ポルシェ、BMW,アウディなど世界に冠たる高級車をつくり続け、東ドイツはトラバントという出来の悪いおもちゃのような車しかつくれなかった。私はあるイベントでその車を見たことがあるが、日本では一般公道を走れないというくらいお粗末な車だった。
 いったい、彼我の差は何によって生まれたか。
 人間はだれしも「自分を成長させたい」という向上心と「できるものならだれかの世話になって楽をしたい」という依存心をもっている。西ドイツは前者の心を引き出し、創意工夫を促す政治システム(自由主義)であったのに対し、東ドイツは努力した者もそうでない者も同じという、後者の心を増幅させるシステム(共産主義)であった。東ドイツに限らず、ほとんどの共産主義国家が破綻したのは、「努力しても報われない」という、人間の向上心を阻害する致命的な欠陥があったからだ。「すべての人が分け隔てなく平等」という思想は、一見理想的に思えるが、人間の本質を無視した絵空事だということが明白になってしまった。
 われわれはこの歴史の教訓に学ばなければならない。
 しかし、共産党などの左翼政党や朝日新聞などの左翼言論機関、あるいは日教組などは歴史から何も学んでいない。共産党の経済政策は、「大企業や富裕層に重い税を課し、さらに大企業の内部留保を吐き出させて雇用の増大を図る」というものだが、これはまさしく東ドイツのような国へ逆行しようという愚かなものだ。企業が努力を重ねて内部留保したものを強制的に吐き出させようという政策は、盗人の発想であろう。これらの主張は、一見弱い者の味方とも思えるが、そのような事態になれば、優秀な企業や個人は「より条件のいいところ」を求めて移転するだけである。結果的に、雇用が減少するということも歴史が証明するところだ。
 私がいま住んでいるところは大好きだが、一点だけ嫌なところがある。窓から共産党本部の赤旗が見えるのだ。青空を背景にパタパタと赤い旗が揺れているのを見ると、おちょくられているように感じる。いったい、彼れは何が悔しくて日本の国体を否定し、つまり天皇制(という制度はないが)や歴史を否定し、なんでもかんでも反対するのか。
 共産主義はほんとうに怖い。
(141129 第533回 バラは美しいが、近寄るとひどい目に遭う。ということから共産主義との共通点を見いだしてはバラに失礼か)

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