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美し人
ココロバエ

エリゼ宮のメッセージ

2007.11.09

 実はたいそうな偽名を使って『fooga』に本のコラムを連載している。

 ご記憶のある方もいるのでは?

 ちなみに五大陸寿太郎という名は、「世界中の文学に興味を」という意味と、私が尊敬する明治の外交官・小村寿太郎から失敬している。

 題して「死ぬまでに読むべき100冊の本」。その名の通り、これは死ぬまでに読んでいただきたい、と思う本を独断と偏見で選び、毎号1冊ずつ紹介している。世にいう良書ばかりとは限らないし、すでに評価の定まった名作もあれば、刊行されたばかりの新作もある。

 その47回目に西川恵氏の『エリゼ宮の食卓』を書いたのだが、なんと奇遇なことに、親しくしている知人より、「『エリゼ宮の食卓』を書いた西川さんが、こんど、ある会合のゲストスピーカーでいらっしゃるので、高久さんもいかがですか」と誘いを受けたのである。

「えー! 実はその本のことを書いたばかりなんです、僕」

 というやりとりがあった後、赤羽橋・東ソーの社屋内で催された中西サロンに参加したわけである。

 その2日前、北山ひとみさん(『fooga』11月号で紹介)の都内の別荘とも言うべき「梅寿庵」で催されたサロンで松岡正剛氏とお会いしたばかりで、なんと最近は私が注目している作家と自然に引き合わされている。やはり、私の背後には仏陀がおられたのか…(ただ、誕生日が同じというだけで、私は煩悩の塊となって日々世俗にまみれた時を過ごしている。え? そんなことわかってるって? こりゃ、失礼しました)。

 さて、ナマの西川さんだが、面白い話を披露してくれた。いわく、「これからは、国境近くにある『どんづまり』が、新たなパワーを持つ時代になる。例えば、日本と韓国の間にある隠岐島、スペインとフランスの間にあるバスク地方、その他北方4島や沖縄もそうだ。従来のように、中央都市が影響力を及ぼさなくなる時代がもう目の前に来ている」。

 実は西川さんは毎日新聞社に籍を置き、世界情勢をつぶさに研究しているのである。

 ところで、『エリゼ宮の食卓』を私は2冊持っている。単行本は保存用として、文庫本はいつでも読める本として身近に。

 しかし、残念ながら今はいずれも絶版になってしまった。

 良書が駆逐される現実はここにもあった。

(071109 第20回 写真は西川恵氏とツーショット。※髪の毛が多い方が私)

 

 

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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