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紺碧の将

民主主義の末期症状

2023.09.09

 ――逮捕されたスーパークレイジー君容疑者は……

 という記事を見て、目が点になった。これは誤りだと。まちがって「君」をつけてしまったのだと。

 しかし、そのあとも「君」がついている。

 この男、婦女暴行容疑で捕まったらしいが、なんと宮崎市議会議員だという。ガーシーの時もそうだったが、このバカさかげんには心底うんざりした。

 いったい政治という職務をなんだと思っているのか。そもそもそんな名前をつけて、いったいなにをしようとしているのか。そういえば、ガーシーが所属していた政党は「政治家女子48」と名前を変えている。世の中を愚弄するにもほどがある。

 つくづく民主主義とはひどい制度だと思う。社会をすこしでも良くしたいと思っている人も1票、どんなふうになろうが知ったことじゃないと思う人も1票、世の中を壊したい人も1票。一定の年齢に達すれば、だれもが等しく1票投じることができる。

 そこに落とし穴がある、とウィンストン・チャーチルは思い、「民主主義は最悪の政治システムだ」と言った。そして「それ以外のどのシステムよりはいい」とつけ加えた。

 ということは、最低の下にたくさんあるということ。たしかに、ここまで劣化しても、民主主義は専制政治や独裁政治、共産主義政治よりはいいと思える。

 スーパークレイジー君を当選させた宮崎市民を責めるつもりはない。おそらくこの傾向は全国的なものだろう。第2、第3のスーパークレイジー君は全国どこでも生まれる可能性がある。

 

 その昔、普通選挙権を獲得するために、多くの人が尽力した。それが達成した時、彼らは未来を肯定的にとらえていただろう。ガーシーやスーパークレイジー君や政治家女子48などというふざけた名前で活動する政治家が現れるとはみじんも考えなかっただろう。

 一方ではプーチンのような独裁者、一方では相手を罵るだけの煽動家のような大統領候補。この混沌とした世の中は、どこへ向かっているのだろう。

 本サイト「海の向こうのイケてる言葉」でチャーチルの言葉を紹介している。

 ――勇気とは、起立して声に出すことである。勇気とはまた、着席して耳を傾けることでもある。

 この言葉が、痛切に身にしみる。

(220909 第1191回)

 

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