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紺碧の将

良きが上にも良きものを

2022.08.29

 名古屋駅から歩いて約15分、「ノリタケの森」という素晴らしい文化の森がある。その名のとおり、株式会社ノリタケカンパニーリミテドが運営する施設である。約34,000平方メートルの敷地に、「文化と出会うカルチャーゾーン」「暮らしを楽しむコマーシャルゾーン」「歴史を感じるヒストリカルゾーン」が配されている。

 ノリタケファン、大倉陶園ファンとしては一日いても飽きそうにない。歴史的な建造物と美しく植樹された樹々のバランスも絶妙。ショッピングモールやオフィス棟もあり、地域の人々の息遣いも感じられる。

 本コラムでもたびたび書いているように、私にとって朝のコーヒータイムと寝る前のバータイムは格別である。毎朝、手動式のミルで豆を挽き、禅語や「奥の細道」を書きながら、香り豊かなコーヒーを味わっている。これが日々の生活のアクセントになっている。

 そのときに使用する器は、大倉陶園のものと決まっている。長年、白や淡い黄色、オレンジなど一色ものを使ってきたが、今年は定番のブルーローズを買い求め、目下それを使っている。上品で高貴で嫌味がない。

 大倉陶園は、日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニーリミテド)の設立に携わった大倉孫兵衛と和親の父子によってつくられた。「良きが上にも良きものを」という理念を掲げ、日本の現代的な美を追求している。採算度外視でつくることもあるようだ。皇室行事で使われているのは当然といえば当然のこと。世界的にも「セーブルのブルー、大倉のホワイト」とまで評価されている。

 ノリタケの森には、「良きが上にも良きものを」の精神が横溢している。そういう場に身を置くと、おのずから心身が浄化される。名古屋へ赴いた折は、ぜひ訪ねてほしい。

 

長年、定番だった白。簡素にして上品。気品があふれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サインもお洒落

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敷地内にはビオトープもある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショッピングモール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オフィス棟?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煉瓦の壁に緑が映える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公式サイトより

 

 

 

 

 

 

 

 

(220829 第1143回)

 

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