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紺碧の将

現代の数寄者による一大作品

2026.01.13

 昨年もさまざまな場所を訪れたが、もっとも印象に残っているのは、江之浦測候所である。

 知らない人が名前を聞けば、「?」という感じだと思うが、相模湾に面した小田原市の丘につくられた江之浦測候所は、当世一流の数寄者・杉本博司氏の美意識が凝縮されている一大作品である。丘陵地をうまく使い、みかん畑などの農園を残しながら、絶妙なバランスで人の手を入れている。敷地内の建造物はもとより、そこに配置された美術品や骨董品、歴史的遺物、あるいは民芸品など、すべてが杉本流である。

 測候所の名の由来は、日時計による。いにしえの時代は冬至や夏至が重要な節目とされていた。それを古式ゆかしい方法で知ることができる。

 杉本氏は江之浦測候所をライフワークと位置づけ、現在進行系で手を入れている。彼は、関東移封の際、家康が小田原を選ばず、江戸を選んだことによって小田原の自然が残った、だから家康の決断をありがたく思うと書いているが、それを思うだけではなく、これほど巨大な〝作品〟をつくっていることに敬服する。

 

入口付近にあるカフェ。石のテーブルと椅子がプリミティブでいい。敷地内で採れたみかんを使ったジュース(無添加)はスーッと身体に入ってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石の日時計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉本氏の作品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然と調和する建造物

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敷地内の散策路はどこもかしこも風情がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丘陵地の農園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(260113 第1304回)

 

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