どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】
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file.218『ワイズカンパニー』野中郁次郎・竹内弘高 東洋経済新報社
本コラムでビジネス書の類を取り上げるのは稀だ。これまでのアーカイブを見ても、渋沢栄一『経営論語』、イヴォン・シュイナード『レスポンシブル・カンパニー』、そして『松下政経塾塾長講話録…
file.217『意味がなければスイングはない』村上春樹 文藝春秋
村上春樹は同好の士といっていい。本書のあとがきにこうある。――書物と音楽は、僕の人生における二つの重要なキーになった。僕の両親は音楽をとくに好む人々ではなかったし、子供のころうちに…
file.216『真珠』J.スタインベック 大門一男訳 角川文庫
貧しくも実直な人生を歩んでいた人が、ある日突然大金持ちになったら……。本書はその顛末の一例を示しながら、人間の欲とはどういうものか白日の下にさらしている。ある日、メキシコインディア…
file.215『一色一生』志村ふくみ 講談社文芸文庫
染織家の志村ふくみさんは現在101歳。なにより彼女の生きざまに魅了される。これほどまでに自らの生と真摯に向き合い、瞬時も疎かにせず命を燃やし続けられる人は稀であろう。そのひたむきさ…
file.214『信長の棺』加藤廣 文春文庫
経営コンサルタントだった著者が75歳のときに発表したデビュー作というだけでじゅうぶん異色だが、内容も異色。本能寺の変の後、信長の遺体はついに発見されなかったが、そこに着目した歴史ミ…
file.213『萌木の国』今森光彦 世界文化社
ネイチャー写真家として、今森光彦はかなり地味である。彼は、猛獣が獲物を仕留める瞬間や生態が謎だらけの生き物の正体を暴くような決定的瞬間など、多くのネイチャー写真家が狙う写真にはとん…
file.212『不撓不屈』高杉良 新潮文庫
いかな辣腕政治家であっても国税局と検察庁はコワイらしい。それほどこの2つの組織には強大な国家権力が与えられているのだが、この作品は一介の会計士が国税局と検察を敵に回して7年に及ぶ闘…
file.211『シーシュポスの神話』A.カミュ 清水徹訳 新潮文庫
カミュといえば連想的に不条理という言葉が浮かぶが、本書は不条理を理論的に解説した書である。そのほとんどは「不条理の論証」「不条理な人間」「不条理な創造」という哲学的エッセイに費やさ…
file.210『革命前夜』須賀しのぶ 文春文庫
音楽と共産主義革命をからめた小説といえば、髙樹のぶ子の『百年の預言』を連想するが、この作品も完成度が高い。なぜかクラシック音楽と政治的原理主義は親和性がある。考えてもみてほしい。ヒ…


























