いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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柳田國男
日本民族学の開拓者、柳田國男の言葉を紹介。著書『先祖の話』の中の一話にこのタイトルを見つけ、一目で釘付けになった。御先祖になる?どういう意味かと文章に目が走った。一族のご先祖様は誰かということも、自分…
『猫の妙術』より
ひきつづき『猫の妙術』から引用した。古猫のセリフはすべて直球で胸に刺さる。本書を読んだ方が早いしわかりやすいとは思うのだが、勝手な解釈も楽しんでもらいたい。 3匹の猫に教えを説いた古猫に、あらためて剣…
『猫の妙術』より
江戸中期に書かれた剣術指南本『猫の妙術』から抜粋した。剣聖、山本鉄舟も愛読したと言われる本書は、『武神』と名高いネズミ捕りの名手古猫が武道の奥義を教えるというもの。それなりに名の知れた3匹の猫が大ネズ…
中島岳志
評論家であり、東京工業大学教授の中島岳志氏の言葉だ。中島氏はNHNの「100分de名著」の解説者でもお馴染みである。2月に放送した「オルテガ大衆の反逆」の解説で、彼はこう語っていた。東日本大震災の後、…
キケロ
カエサルと並ぶ散文詩の名手だったマルクス・トゥッリウス・キケロの言葉を紹介しよう。古代ローマの政治家として名を馳せ、文筆家や哲学者としても博学多才であったキケロ。その雄弁さにおいて、右に出るものはいな…
岡潔
敬愛してやまない数学者、岡潔の言葉をふたたび紹介しよう。このたびの新元号「令和」の発表を目にした時、なぜか頭に、この世界的数学者である岡潔が去来した。うすれゆく日本人の情緒に警鐘を鳴らし続けた岡の、「…
神谷美恵子
何度か取りあげたことがある。神谷美恵子の言葉をふたたび紹介しよう。著書『生きがいについて』からの抜粋である。つねに苦しむひとや悲しむひとに寄り添おとした神谷美恵子。彼女が残した手記は、人間への愛にあふ…
宮本輝『流転の海』より
宮本輝が36年の歳月を経て描き続けた『流転の海』シリーズ、第一部からの抜粋である。激烈な存在感で読者の心をわしづかみにする主人公、松坂熊吾のセリフだ。熊吾は著者自身の父親がモデルだという。理不尽極まり…
玄侑宗久
またまた困った時の玄侑さん。どのページを開いても、どこを読んでも、禅的思想であるのが胃の腑に落ちる。禅僧だから、あたりまえか。しかも作家だし。まじめな話も、いちいちおもしろい。 その心を尽くす者はその…
堀文子
今年2月、100歳の長寿をまっとうして旅立った日本画家の堀文子さん。いのちを描き続けた彼女の言葉をふたたび紹介しよう。41歳で夫と死別して以来、一人で世界中の各地を旅しながら絵を描き続けた孤高の画家は…