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ココロバエ
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レインボーブリッジを歩く

2018.10.18

 日常生活はなるべくルーティン化し、ときどき非日常的なアクセントをつける。これが私の生活のコンセプトだが、それをもっとスケールアップしている友人がいる。『Japanist』の「遊べ、学べ、働け」という記事で私と対談している大幡正志さん。栃木県真岡市で鍼灸院を経営している。彼は「便利は楽、不便は楽しい」という素敵なキャッチフレーズを謳い文句に、自転車で山手線に沿って一周したり、日光のいろは坂を歩いて登って降りたり、箱根の峠から三島まで歩いて下ったりと、いろいろなことをしている。来年は東海道五拾三次を歩くと豪語している。

 次号の取材の時、「レインボーブリッジをいっしょに歩きませんか」と誘われた。「え? レインボーブリッジを歩けるんですか」と訊いたら、歩けるのだそう。

 さっそく、秋晴れの心地いい日、決行した。新橋から「ゆりかもめ」で芝浦ふ頭駅まで行き、近くの湾岸食堂でランチ。食堂と名がつくが、こざっぱりしてどれも安い。肉豆腐定食を注文したが、豆腐はまるごと一丁。その上に肉がてんこ盛り、小鉢もついて650円。申し訳ないような値段である。

 レインボーブリッジを歩くには入り口から地上7階へ上がり、そこから道路沿いに歩く。東京湾のその先は、お台場や豊洲。

 都心を眺めながら歩く。一見、ニューヨークと見紛うが、どこかインパクトがない。薄いグレーのビルが多く、個性的なランドマークに乏しいからだろう。しかし、ふだん目にしない都心である。それなりに楽しめる。

 車道に沿って歩くため、車の騒音が耳につく。しかし、湾を通り過ぎる風を頬に受け、非日常の爽快感がある。上から俯瞰できるため、お台場の地形もわかる。「そうか、ここに砲台を構えていたのか」と昔日に思いを馳せる。

 お金をかけずとも、その気になれば、日常のいたるところに楽しめる素材は転がっている。そんな、当たり前のことを大幡さんが気づかせてくれた。

 

「美し人」

美の生活化―美しいものを人生のパートナーに

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」連載中。 第30話は「人との間合いをはかる」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(181018 第850回)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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