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犬山城の楽しみ方

2018.04.19

 国宝に指定されている城は、全部で5つある。姫路城、松本城、彦根城、松江城、そして犬山城。私は彦根城以外はすべて訪れている。

 犬山城が脚光を浴びた最大の戦いは、小牧・長久手の合戦だろう。秀吉と家康の戦いだ。大群を率いた秀吉は犬山城に陣を敷いた。なんと戦上手の秀吉は、この戦いで家康に苦杯をなめさせられた。

 関が原の後、尾張藩付家老・成瀬正成が2代将軍秀忠から犬山城を拝領して城主となり、以後、昭和に至るまで成瀬家が〝主〟となっている。

 天守閣に歴代城主の肖像画がある。明治になって洋装となり、昭和になるとウイスキーグラスを傾けている。江戸時代はゆるやかに時間が流れ、明治になるや一気に時代が進んだことがこの肖像画を見るとわかる。

 現存する天守閣の中では、最も古いそうだ。そのあたりも国宝たる所以なのだろう。

 

 ところで、いただけないのは、天守閣入り口につけた天蓋である。靴を脱いで天守閣にあがる際、雨に濡れないようにとの配慮で造られたと思うが、鉄の骨組みとビニールのシートがなんともみすぼらしい。石垣に大きな簾が立てかけてあり、その裏に何か粗大ごみのような物が置いてあるのを見た時は、心底残念だった。こういう、美意識のかけらもない行為が国宝の城でなされているのである。

 訪れる人たちにも責任の一端はある。撮影に夢中で、実物をよく見ようとしない。だから、そんなことには気づきもしない。

 そうは言っても、この季節の犬山城は典雅で情趣がある。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「〝みんな同じ〟が平等ではない」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180419 第805回 写真は犬山城)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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