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ココロバエ
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日本が好きな日本人、嫌いな日本人

2014.02.13

夕方のユリの木 以前、櫻井よしこ氏に取材したとき、彼女は「世界で最も反日なのは、じつは日本人なんですよ」とおっしゃった。そんなところだろうなと思っていたが、いざ、そう断言されると(しかも、あの笑顔で)、煮え切らないものが残った。

 事実、何が悔しくてそこまで祖国を貶めるのか? と訊きたくなることが多々ある。たいがいは「進歩的知識人」とくくられる人たちだが、私に言わせれば、進歩的でもなんでもなく、頽廃的知識人である。そりゃあ、そうでしょう。自分の国を貶める人が進歩的であるはずがない。言葉の使い方が間違っている。

 そういう人たちの大半は、60歳以上だ。もちろん、60歳以上の人のほとんどは心ある日本人である。ところが、一部にそういった過激な反日日本人がいる。これは大きな問題だ。

 『Japanist』の推薦人としてお名前を記載させていただいている千玄室氏は、産経新聞の「一服どうぞ」で次のように書かれている。

——(わが国には)自分の国に嫌気を持つ人も少なくないようだ。国のシンボルは国旗であり国歌であるが、それを認めないというか反抗心をもって、敬意も祝意も報恩の気持ちも持たない人々がいる。そういう人が自国にいることは、言うまでもなくそれを認める側の人にとっては不愉快なことである。生まれた国の国旗や国歌に尊敬の心がないならば、認めることができなければ、他国へ移ればよいと思う。

 また反面、気の毒に思う。個人の思想や考えは大切だが、それにはそれぞれの理由や意志があることはもちろんである〜(以下略)。

 千大宗匠は茶の湯の心を伝えるために世界中を駆け巡っている。だから、自分の生まれた国を貶める人がたくさんいる日本が不思議でならないのだろう。

 私は、一度、そういう思想に染まってしまった人は、おいそれと変わらないと思う。世代交代が進むのを待つしかないのでは……と。

 と、そんなことを考えているところに、先日、面白い若者と酒を飲む機会があった。50代の男3人(うわっ、むさくるしい!)が呑んでいるところに乱入してきた大学2年生の女の子である。学生でありながらすでに起業している。

 彼女は、「私は日本が大好きなんです」とけれんみもなく言う。「ですから、日本のいいところを世界に発信できるようなことをしたい」と。

 なるほど、先の都知事選でも20代の若者たちが最も多く投票したのは、候補者のなかで最もこの国を愛している(であろう)田母神氏であった。

 自分が生まれた国に愛着をもつのはとても自然なこと。自然に反する行為を続ける大人たちに替わって、健全な世代交代が進むことを願っている。

(140213 第486回 写真は新宿御苑のユリの木)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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