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紺碧の将

人生はY字路の連なり

2025.11.02

 つくづく思う、人生はY字路の連なりだと。

 なにが言いたいのかといえば、つまるところ、どういう人と出会い、関わっていくか、それが人生の質を決める大きな要素になるのだということ。

 Yの字は別れを、Yを逆さまにした姿は人との出会いを意味する。

 自分の越し方を振り返ると、これまでに会った人は数千人、いや数万人かもしれない。その大半は、同じ時間・同じ場所にいたという程度のもので、「格別の縁」がなかったために、その時限りになった。

 私が『Japanist』を発行し始めたころ、身の周りにはかなりの人がいたが、いまもつき合いがあるのはそのなかのほんの少ししかいない。

 しかし、それが自然なのだ。人と人は違って当たり前。心の底から共感し、信頼し合える人が10〜20人もいれば御の字だろう。

 論語に「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という言葉がある。心と心が結びついていれば久しぶりに会ってもすぐ意気投合できるからいつも会っている必要はないが、心がつながっていない者同士は相手に不信感があるから、いつも一緒にいなければ不安でしかたがない。実際、悪事を企んでいるような人たちは、いつもつるんでいる(ようだ)。

 最近、数年ぶりに連絡があって再会することが次々とある。それぞれ数年間の空白などなかったかのように話が弾み、心地よい時間を味わうことができた。Yと逆Yのバランス、それは人間関係の新陳代謝なのではないか。

(251102 第1295回)

 

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