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紺碧の将

欲しい物がなくて困った

2022.02.07

 前々から思っていたことだが、いよいよ極まった感がある。

 あれこれ思い浮かべてみても、欲しい物がないのだ。

 クルマを手放して数年。今ではまったく必要性を感じないから、欲しいクルマもない。愛着のある衣類は捨てられないたちで、今やクローゼットはギューギュー状態。1枚のセーターを買うにも、総合的に吟味し、どうしても必要と思えなければ買わない。

 美術品も欲しいと思わなくなった。強いていえば、リビングに現代画が1枚欲しいところだが、これと決めた物があるわけではないし、あまり高い物に手を出そうとも思わない。

 本もしばらく読めるほど未読の物がある。

 若い頃は、「○○が欲しい」という願望が、仕事の原動力ともなった。しかし、もう欲しい物がないのだ。これは老いの兆しなのだろうか。

 であれば、仕事のペースを落としてもいいようなものだが、そうしたいとも思わない。今、2つのテーマで原稿を執筆しているが、毎日原稿用紙換算で15枚ほど書き続けている。その合間に、このChinomaの連載コラム4本を書き、自分が担当する広告の企画やデザインもこなしている。経理業務も自分でやっている。

 私の生活は、ほぼ完全にルーティン化している。週末もウイークデーもゴールデンウイークも年末年始も関係ない。機械じかけのように、同じリズムで動いているのだ。

 さて、これから欲しい物はできるのだろうか。

 ただし、欲しい物がない代わりに、したいことはわんさかある。だから、気力・体力がみなぎっているのかも。

(220207 第1114回)

 

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