A sound mind in a sound body.
ことわざ
よく知られた言葉である。意味は、健全な体に健全な精神が宿る。ここに使われている sound は「音」という名詞ではなく、「健全な」という形容詞。
心あっての体ではなく、体あっての心。後先を間違えてはいけない。まずは体を健全に保つ。健全な心はそれを起点として育つ。すなわち、不健康だと精神面においても悪い面が現れやすい。
百数十年も続いた戦国時代に終止符を打つ役割を果たしたのは豊臣秀吉と徳川家康だが、健康管理について、両者は対照的だった。秀吉(特に関白になった後)は奢侈に溺れて急速に体調を悪化させたが、家康は天下をとった後も自分を律し、死ぬ直前まで健康だった。その智慧に学びたい。
(第142回 250804)
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