多樂スパイス
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What's TarakuSpice?

自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

Blog TarakuSpice

読書する猫
2007.12.31
 拙著『多樂スパイラル』を読んだ人なら、捨て猫が我が家に拾われてきた経緯を覚えているかもしれない。枯れ枝のようにガリガリの子猫があらん限りの声で助けを呼び、ついつい拾い上げてしまったことから我が家の3匹目のペットになったのである。 海の日に拾われたので「海」と名付けられたその猫はしかし、今やご覧の通り、丸々と太り、優雅な人生を満喫している。特に好きなことは主に似て、読書である。「今日読んでいたのは、嵐山吉兆の徳岡邦夫という若い3代目が書いた『秋の食卓』なんだけどにゃー。どうもあの一件以来、いまいち説得力がなくてなかなか読み進まないにゃー。そりゃあ、偽装事件をやらかしたのは船場吉兆だけど、一族には変わりがないもんにゃー。創業者の湯木さんは『料理屋と屏風は広げすぎると倒れる』…続きを読む
 
ワサブローさん、ス・テ・キ♥
2007.12.22
 一昨日、『fooga』月号特集記事でご紹介するワサブローさんのリハーサル風景を撮影するために、世田谷の音楽スタジオを訪れた。 ワサブローさんは京都出身、パリ在住のシャンソン歌手。すでにフランスで30年以上も活動を続け、フランス政府からシュヴァリエを受章している稀有な日本人である。都内で行われるディナーショーの本番を間近に控えてのリハーサルであった。 撮影は、もちろんナベちゃんこと、渡辺幸宏氏、『fooga』の特集における彼の役割はとても大きく、もはや彼の写真ぬきでは、『fooga』らしさは作れないと私は思っている。その人がその人たる所以、その人らしさ、その人の来し方が現れる一瞬を逃さず、カメラに閉じこめる。もちろん、それは対象者に感情移入しているからこそできる業。 当日…続きを読む
 
イメージする楽しみ
2007.12.15
 プルーストの『失われた時を求めて』の中の名セリフ。「美しい女たちのことは想像力のない男たちに任せておけ」。 かなり婉曲に、想像力のない人はつまらない、と言っているのだと思う。 前回に続き、京都ネタを。 東寺の境内で、源頼朝や足利尊氏や豊臣秀頼や徳川家光などがその場にいた時のことを思いめぐらし、アブナイヒトになっていたと書いたが、不覚にも二条城で再びデンジャラスな中年マン(気持ちの上では自分を中年などと思っていないが、事実はまぎれもなく……だ)になってしまった。ただし、ここではワサブローさんへの取材の1時間前に行ったという条件が、途中で覚醒を遮断させるという僥倖?をもたらした。それがなければ、何時間もぼ〜〜〜〜〜〜〜っとしていたかもしれない。 さて、二条城。中学3年の修学…続きを読む
 
弘法大師の言葉
2007.12.09
 念願の東寺へ行った。 京都駅から南東へ向かって10分ほど歩くと、突如五重塔が姿を現した。平安時代(西暦800年頃)に創建された時は、平安京の真ん中を貫く大きな通りの入り口である羅城門の東に位置していたため、そのように名付けられることになった。一方、西側には西寺があったが、消失しているままだ。 唐へ数十年「留学」しているはずだった空海が何を思ってかわずか2年で帰国し、その後、真言密教の体系を携えて嵯峨天皇に直訴。東寺を真言密教の根本道場とし、他の宗教との雑住を禁じることを条件に下賜されたことは有名な話。当時6つの宗派が国教として認められていたというが、それらをおしのけて自分が創り上げた真言密教だけを天皇に認めさせ、その上、東寺を「我がモノ」にするなど、離れ業中の離れ業と言…続きを読む
 
神戸「ル・アン」へ
2007.12.01
 半年ぶりに京都を訪れた。メインの用件は、いよいよ西原金蔵氏の本を作ることになったので、その打ち合わせのためと来年4月号に予定しているワサブローさん(シャンソン歌手)の取材である。 西原金蔵さんはパティシエとして全国的に名を知られているが、今までに著書を出していない。彼のレシピ集や作品集であれば、少なくとも全国のパティシエが手にしたいと熱望するはずだが、彼らしいと言おうか、今までは出版社のオファーに対して承諾しなかった。西原さんは、本を出すことが自分の仕事の本分とは思っていないからだろう。だからこそ、新規出店の誘いにも首を縦に振らず、テレビ番組の取材にも応諾しないのである。 そういう西原さんを口説き落とした? のは、他ならぬ私である。「高久さんが書いてくれるなら、」と快く…続きを読む
 
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