海の向こうのイケてる言葉
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紺碧の将

Better keep yourself clean and bright; you are the window through which you must see the world.

バーナード・ショー

「いつも自分をきれいに明るく磨いておきなさい。あなたは自分という窓を通して世界を見るのだから」

 ここで言う「世界」とは、身の回りのあらゆる事象といえる。ニュースで伝わってくる時事全般から自分が関わるすべての人間関係など有象無象が含まれる。

 問題は、それらをどう見るか。同じ事象であっても、見方を変えれば180度べつのものになってしまうことは、堺屋太一著『鬼と人と』を読めばわかる。同じ物事を目の前にして、信長と光秀とではことごとく異なるものに見えるのだ。

 大切なことは、ものの見方によって事象が変わってしまうという事実を認識すること。そのうえで、自分をきれいに明るく磨いておく。

 では、「自分をきれいに明るく磨く」とはどういうことなのだろうか。

 なるべく曇りなきまなこで、冷静に、そして公正に物事を見る訓練をすることではないか。ものごとを近くで見たり離れて見たり、あるいは角度を変えて見る……。

 社会の制度に対するあるていどの信頼も必要だ。物事を疑心暗鬼になって見ても、自分ひとりの知見や経験ではまったくわからないものはたくさんある。東京オリンピックやコロナワクチンの是非もそうだ。

 自分という窓をきれいに明るくしておけば、変なフェイクニュースに惑わされることもなくなる。

(第58回 210627)

 

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