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紺碧の将

櫻井よしこさんの講演

2010.06.26

 「ネコがやたらと出てくると思ったら、こんどは有名人とのツーショットかい。いつも偉そうなこと言っているけど、本当はただのネコ好きのミーハーなんじゃないの?」

 

 ごもっともでございます。

 だって、櫻井よしこさん、好きなんだもーん(と開き直る)。

 

 去る6月19日、櫻井さんの講演があるのに先だって楽屋を訪ね、少しばかり話をする機会を得た。昨年6月、『Japanist』の取材でお会いしてから、ちょうど1年経っている。

 講演の時もそうだが、櫻井さんは常に薫風漂うがごとく清々しい。濁りがまったく感じられないのだ。どんな人も長く「人間」稼業をやっていると、多かれ少なかれ世間の変な垢がついてくるのだが、そういう類のものが一切感じられない。なぜ、そういう空気を保ち続けられるのか、世界の七不思議のひとつである。

 ところが、いざ話し始めると、薫風が熱風に変わる。しかも、優雅な熱風だ。

 その日の講演は、民主党政権の危うさから始まった。鳩山さんは最後まで「バカボンボン」という表現でしか呼んでもらえなかった。

(例文)「母親から毎日50万円もらうしか能がないバカボンボンがとんでもないことをしてくれた」

 もちろん、国益を大きく損ねたわけだから、まして贈与税を免れようとしたのだから、それは仕方がないことだ。

 次いで、中国の脅威についてかなり詳しく述べられた。中国の覇権主義について、である。

 不幸にも、間近に位置するという地政学上、日本は中国の覇権主義に無関心ではいられないはずだが、政治家も外交官も現実認識があまりにも欠落しているため、目の前に迫っている脅威をまったく感じていない。私もある程度はわかっているつもりだったが、認識が甘かったことに気づいた。竹島がそうであるように、近い将来、尖閣列島も実行支配されることになるだろう。そして、次は沖縄……、と言うと、「そんなことはありえないよ」と反論する人がいるが、熾烈な外交の実態を知らないだけなのである。戦後、ずっと他国に安全保障を委ねてきたツケがそろそろやってくるかもしれない。

(100626 第176 楽屋で櫻井よしこさんと)

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