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熊本の可愛い桜

2018.03.26

 熊本の南阿蘇へ行ったついでに、有名な一心行の桜を見た。残念ながら、まだ蕾ではあったが、大勢の人を呼び寄せる桜を見るのは心地良いものだ。

 日本三大桜と比べると、〝九州の横綱〟も可愛いものである。幹は細く、どっしりとした存在感に乏しい。人に格があるように、桜にも格があるはずだが、この桜はまっだ格を持つには至っていない。

 付近にある立て札によれば、この桜は天正8(1580)年、島津氏との戦いで戦火に散った峯惟冬の菩提樹とされたという。

 不思議だったのは、桜の背景にそびえる山の肌だ。下の写真のように、さほど高さのない山だが、樹木が生えていないのだ。地質の影響なのだろうか。セザンヌが好んで描いた故郷の山を彷彿とさせる、日本らしからぬ山であった。

 私が最も好きな桜は、山梨県の山高神代桜。巨大な溶岩ともみまごうほど、異形の桜である。樹齢は1500年とも言われ、枝は杭に支えられている。それでも毎年可憐な花を咲かせる。もはやカミが憑依したとしか思えない。こういうとんでもない木の前に立つと、畏敬の念しか湧いてこない。歴史の生き証人は、この国で起きたことをずっと見てきたのである。

 

 ところで、熊本の街路樹は、ほとんどが楠だった。神社の境内などでよく見られる、葉の生い茂る木である。聞けば、〝火の国〟はその名のとおり、夏の暑さが過酷らしく、葉陰をつくるために楠を選んだという。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「自分のカラーを大切にする」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180326 第799回 写真上は一心行の桜、下はその背景にそびえる山)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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