多樂スパイス

その時はネコ

2009.06.18

 また猫の話か? 日本がどうのこうのと言っているわりには猫とか犬とか、話題が矮小なんじゃないの? という声が聞こえてきそうだが、そういう時は居直って、「だって、好きなんだもーん」と答えることにしている(正確に言えば、犬よりは猫。完全にネコ派です)。

 だってホラ、見てくださいよ。この美しい座り姿。猫なのにハト胸、猫なのに猫背。両手を揃えて、尻尾をきれいに畳み、あごを引いて、常に上向きの目線。たまらんなあー。

 なにを隠そう、我が家の「海」は『ダーウィンが来た!』という番組の大ファンで、日曜日の7時半、その番組のテーマソングが聞こえると耳がレーダーのようにクルクル動き始める。

 そして、すかさずテレビの前へ。そこが指定席なのである。そして、写真のように座ってテレビを見続ける。鳥や魚がたくさん出てくる時は、それはそれは食い入るように見つめ、時々こらえきれなくなって画面に飛びついてしまう。

「こらっ、やめろ、液晶が壊れてしまうじゃないか」と注意しても、馬耳東風ならぬ猫耳東風。

「壊したら弁償してもらうからね」と言っても、コイツが1円も持っていないのは私がよくわかっている。つまり、「処置なし」ってやつだ。

 しかし、海にはいやされている。イヤ、されている、ではなく「癒されて」いる。仕事がたまってオーバーヒート寸前になった時、海と戯れるだけでリセットできる。つまり、この猫は役立っているのだ。海にも使命がある。それが天分なのである。

 さて、じゅうぶん気分転換したので、これからひと仕事する。今日は曾野綾子氏と中田宏氏の対談、明日は櫻井よしこ氏への取材、明後日は茅ヶ崎の酒蔵訪問。集中して取りかからねばならない。もちろん、すべて『Japanist』のためである。

 そう言えば、今朝、なぜか日テレで『fooga』が大きく写った。セルジオ越後氏の特集号「本物はアウェーでも勝つ」。残念ながら、日本代表はアウェーで勝てなかった。ワールドカップは全試合がアウェー。しかも相手は世界の強豪国ばかり。そこでベスト4を目指すというからには、まだまだハードルは高い。

 今朝の読売新聞に載っていた李国秀氏(元東京ヴェルディ監督)のコメントが印象的だった。

──この試合では、局面で小競り合いが起こると、相手選手に言われるがままで、言い返す気迫も見えなかった。W杯とは、物騒な言い方だが、武器を持たない戦争であり、国の威信をかけた戦いなのに、なんとも歯がゆい。

 

 今の政治家や外交官と同じではないか。

(090618 第103回)

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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