都々逸
江戸時代に流行った都々逸(どどいつ)のひとつ。三味線の伴奏に合わせて7・7・7・5調で歌われた都々逸は、いわゆる男女の恋愛をうたった情歌である。それだけに人間の心理をついた詩が多い。捉え方しだいで、いくらでもなんとでも解釈できるのがいい。玄侑宗久氏の著書『禅語遊心』で知った。
森政弘
ちょっと前にも紹介した、ロボット博士の言葉をもうひとつ。森博士の考察はおもしろい。科学畑でありながら、否、科学畑だからこそ、視点が高くなったり低くなったり、大きくなったり小さくなったり自由自在である。凡人が見落としてしまう塵芥に宝玉を見出すのはお手の物。この言葉も前回同様、著書
『あん』より
数年前に劇場で公開された映画『あん』で、この言葉を知った。あん作り名人のハンセン病患者、徳江さんを演じた樹木希林さんが、主人公のどら焼き屋の店長に綴った手紙を読み上げるシーンだった。この世から去ったあとのことだ。どの言葉も取り上げたいほど胸に響いて、今も忘れられない。 なぜ人
タモリ
タレントのタモリの言葉である。某新聞のテレビ番組の紹介欄で見つけた。タモリと一緒に司会を担当することになった社会人になって間もない若手アナウンサーが、挨拶に行ったときにタモリからこの言葉をもらったという。 反省もせず、向上心もいらないとは、なんたることか。 ふつうなら、そう思う
森下典子
ちょっと前にも紹介した。エッセイストの森下典子さんの言葉をふたたび紹介しよう。これまた同じ『日日是好日』から抜粋。サブタイトルに「『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」とあるから、どの言葉を拾いあげても格言になる。 「まえがき」は、こう締めくくられていた。 ー お茶を習い始めた
森正弘
ロボット博士こと、森正弘氏の言葉を紹介。著書『退歩を学べ ロボット博士の仏教的省察』から抜粋した。森氏は工学博士でありながら、30年以上にわたり仏教や禅を研究しつづけている。おもしろい人もいるものだ。 冒頭にあった。「すべからく回光返照(えこうへんしょう)の退歩を学すべし」と