いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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ラルフ・ウォルドー・エマーソン
ヘンリー・ソローの師であり友人であったラルフ・ウォルドー・エマーソン。彼のエッセイ『自己信頼』は自己啓発本としても人気だが、そもそもエマーソンのいう自己信頼とは「個人の無限性」、すなわち真理は己の内に…
ある文化財修繕者の言葉
この言葉に出会った時、なるほどそうかといたく感心した。故・河合隼雄と小川洋子の対話集『生きるとは、自分の物語を作ること』の中に見つけたのだが、京都の国立博物館の文化財を修繕する人が言ったそうだ。布を修…
大住良之
サッカージャーナリストの大住良之氏の発言である。サッカーマガジンの編集長を務める傍ら、女子サッカーチームの監督や日本サッカー協会審判員などを歴任するサッカー指導者でもある大住氏。ジャーナリストという立…
松尾芭蕉
『論語』などの漢籍に見る「子曰く…」。「先生が言うことには」と、弟子が師の教えを書き留めた文章は日本にもある。松尾芭蕉の弟子、服部土芳が書き留めた『三冊子』。このなかの「赤冊子」にこの言葉はあるという…
山本夏彦
今は亡き、雑誌『室内』の創刊者でありコラムニストの山本夏彦の言葉を紹介しよう。数学者・藤原正彦氏の著書『祖国とは国語』でその人を知った。山本のことを「いじわるじいさん」と愛情たっぷりに呼ぶ藤原氏いわく…
ジャン・パウル
ワーグナーのオペラで知られるバイロイト音楽祭。この劇場があるドイツ・バイロイトの地に眠る作家、ジャン・パウルの言葉である。絶筆となった『巨人』は音楽家マーラーの愛読書でもあったそうで、交響曲第1番の副…
横山大観
下村観山や菱田春草らとともに岡倉天心に学び、近代日本画壇の礎を築いた横山大観。「画は人なり」というその言葉どおり大観は洋の東西を問わず人に学び、自然に学び、さまざまな芸術文化や学問に親しみ研鑽を積んだ…
長田弘
思うに、詩人長田弘は樹々と親密な関係だったのかもしれない。遺された詩や随筆には、たびたび樹木が登場する。じっと耳を傾けて樹々の語らいを聴く長田。そんな彼に心を許して饒舌になる樹木たち。樹のことばを聴く…
ラ・ロシュフコー
ときどき辛口の箴言を求めてこの本を開く。『ラ・ロシュフコー箴言集』である。17世紀に生きたラ・ロシュフコー公爵の、いわゆる人間観察記とも言えるこの箴言集は、「人間は善である」という性善説とは真逆の性悪…
ビクトリア・ボンド
女性指揮者の第一人者でありアメリカオペラ指揮者のビクトリア・ボンド氏の言葉。音楽家の家系に生まれた彼女は、幼少の頃からピアノに親しみ、名門ジュリアード音楽院で指揮を学んだ。まだ有名楽団で活躍していた女…