いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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『花や散るらん』より
葉室麟の小説『いのちなりけり』の続編『花や散るらん』から抜粋した。登場人物、元肥前小城藩士の牢人・雨宮蔵人の言葉だ。江戸中期、武士の心得として記述された『葉隠』。中でも有名な「武士道と云ふは死ぬ事と見…
青野惠子
銀座にギャラリーを構える「一穂堂サロン」のオーナー、青野惠子さんの言葉だ。「一穂堂」という名前は、〝豊葦原の瑞穂の国〟わが国日本が由来である。彼女は37年前にアメリカへ行ったとき、稲穂を一本もっていっ…
ホイットマン
アメリカの詩人、ホイットマンの詩だ。著書『草の葉』は有名である。若い女性はそれだけで麗しい。しかし、老いてゆく女性は、なお美しい。百花繚乱の春は華やぎがある。穏やかな陽気も相まって、身も心もエネルギー…
まど・みちお
童謡「ぞうさん」でおなじみ、まど・みちおさんの詩「ぼくがここに」の冒頭である。「ぼく」がここに立っている。その同じ場所に誰かが重なって立つことはできない。当たり前のことだ。「ぼく」がそうであるように、…
ダンテの『神曲』より
地獄編、煉獄編、天国編の3部で構成されるダンテ・アリギエーリの代表作『神曲』。ダンテ本人が主人公となり、冥界を旅しながら生命の意味、人間の本質を見出していくという有名な古典文学である。ダンテの師として…
熊田千佳慕
以前にも紹介した〝プチ・ファーブル〟こと細密画家の熊田千佳慕氏の言葉。同書『私は虫である』から抜粋した。98歳の天寿を全うした老翁の言葉はどれも、その長さ故か、天との交信のあらわれであるかのようだ。生…
吉田松陰
幕末、維新に活躍した数多くの志士たちを輩出した松下村塾。師の吉田松陰の言葉である。何をもって成功というのか。百人いれば百様である。夢はなにか?理想はなにか?それさえはっきりすれば、成功を手にしたも同然…
マクベスの魔女
シェイクスピアの四代悲劇のひとつ、『マクベス』の冒頭で、3人の魔女が語る不可思議なセリフの中の一節である。悪があるから善があり、醜があるから美がある。相反するものは、それで一対をなす。片方だけでは言葉…
『真夏の航海』より
トルーマン・カポーティの著書『真夏の航海』から抜粋した。主人公グレディの言葉だ。人は人を見捨てないものだろうか?世の中には「人に見捨てられた」人はごまんといるはず。親に捨てられた、友人に裏切られた、恋…
安西水丸
2014年に逝去した安西水丸氏は、“下手ウマ”な絵を描くイラストレーターだった。作家の村上春樹をはじめ、有名無名問わず、彼のファンは多い。特別うまい絵を描くわけでもないのに、彼の作品は魅力的で、どこか…