いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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高梨沙羅
スキージャンプ女子の高梨沙羅選手の言葉である。某新聞のテレビCM紹介欄で、所属するクラレが高梨選手を応援するCMの次回作として取り上げていた。「高梨沙羅ちがい、を磨こう。」編である。最近のCMだから、…
『養生訓』より
江戸時代の儒学者兼医者・薬学者であった貝原益軒の『養生訓』より抜粋。益軒は現代のような飽食時代が到来することを予期していたのであろうか。「珍美の食に対するとも、八、九分にてやむべし。十分に飽き満るは後…
『失敗の本質』より
1984年に刊行された『失敗の本質』より抜粋した。日本軍の組織的敗因を分析した本書は発刊以来、版を重ね大ベストセラー本となっている。長所は短所の裏返しだということを、これでもかと知らしめているが、あま…
『銀嶺の人』より
つい最近も取り上げた。新田次郎の『銀嶺の人』からの抜粋である。実在の人物をもとに書かれた小説だけあってリアリティは半端ではない。登場人物の心理描写も微に入り細に入り、岩壁登攀や冬山登山の厳しさは読んで…
熊沢蕃山
中江藤樹に師事した江戸前期の陽明学者、熊沢蕃山の歌である。戦国武将の一人、中山鹿之助の歌との説もあるようだ。時代的に考えれば、鹿之助の歌を聞き覚えた蕃山が、後に我が身と重ね合わせて歌ったのかもしれない…
『マチネの終わりに』より
以前にも紹介したことがある、平野啓一郎の『マチネの終わりに』から抜粋した。ストーリーの序盤でこの言葉とばったり出会ったとき、この本はきっと何度も読み返すだろうと思った。今年の春にはじめて読んで、夏の終…
『銀嶺の人』より
山に魅せられ、岩壁登攀にのめり込んでゆく二人の女性が、世界で初の女性隊によるマッターホルン北壁登攀に挑もうとする、新田次郎の小説『銀嶺の人』から抜粋した。主人公の一人、若林美佐子がもう一人の主人公、駒…
『貞観政要』より
中国・唐王朝の二代皇帝である太宗、李世民の言行録『貞観政要』から抜粋した。その中の、君子が心に留めておくべき十の思いと積むべき九つの徳、「十思九徳」の「十思」の最後がこの言葉である。罰を与えたり叱ると…
アラン
カール・ヒルティやバートランド・ラッセルの『幸福論』と並んで「世界三大幸福論」の一つと称されるのが、アランの『幸福論』。これはその中の第87「克服」の章より抜粋した。この手の本にありがちな論文的内容で…
『虚実皮膜論』より
『曽根崎心中』や『冥土の飛脚』、『世話浄瑠璃』で知られる、江戸中期の歌舞伎狂言・浄瑠璃の作者、近松門左衛門の『虚実皮膜論』より抜粋。「皮膜」を「ひにく」と読ませているのがおもしろい。正確には、弟子の穂…