いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
Topics
熊谷守一
縁側でのんびりと日向ぼっこをする猫の絵といえば、97歳で大往生を遂げた孤高の画家、熊谷守一。仙人のような熊谷が残した言葉の断片である。さらさらと流れるうららかな春の小川は、生きとし生けるものを育んでく…
貞心尼
良寛の最晩年に付き添った貞心尼。良寛を師と仰ぎ、和歌を交わすようになってからの、彼女が良寛に贈った歌の一首である。時代とはいえ、交換する言葉の手段の違いに、あらためて心の豊かさの違いを思う。わたしもあ…
川端康成
『細雪』の著者、川端康成の言葉である。ノーベル文学賞まで受賞した川端にもこんな一面があったのだと、ちょっと安心した。美しいものが何より好きだった川端は、美術品の蒐集家でも知られている。ギョロリとした眼…
ホピ族の格言
アメリカには未だ、およそ350部族以上ものインディアンたちがいるという。その中の一部族、ホピ族に伝わる格言のひとつである。インディアンたちに言い伝えられた格言を取り上げたらきりがない。人間は感情の生き…
アラン
幸福論の提唱者の一人、アランの言葉をまたもや取り上げてみよう。幸福論だけに、どの言葉をひっぱってきても格言になってしまうから面白い。かといって、手抜きをしようと思っているわけではないので、あしからず。…
多田富雄
世界的な免疫学者、多田富雄の言葉だ。生命のしくみに美を発見した多田は、突如襲われた脳梗塞で、それまでのすべてを奪われた。しかし彼は不屈の人だった。言葉も体の自由も奪われ奈落の底へ突き落とされてもなお、…
石垣りん
大正時代の詩人、石垣りんの言葉である。エッセイストの山下景子さんの著書『しあわせの言葉』より抜粋した。山下さんの言葉に対する愛情は、詩人・石垣りんに違わずすばらしい。彼女が紡ぐ言葉を読むと、古きよき日…
渡辺和子の母
一昨年の暮れに逝去したノートルダム清心学園理事長、シスター渡辺こと渡辺和子さん。彼女のお母さんが口癖のように言っていた言葉のひとつがこれだった。母親はとくに末娘のシスターには厳しかったという。あなたは…
吉屋信子
大正から昭和にかけて活躍した小説家、吉屋信子の言葉である。新渡戸稲造の「良妻賢母となるよりも、まず一人のよい人間とならなければ困る。教育とはまずよき人間になるために学ぶことです」という言葉に感銘をうけ…
玄侑宗久
彼こそ「曲者(くせもの)」と言いたい。玄侑宗久氏である。禅僧と作家という名を双肩にのせ、此方彼方へと自由気ままに意識を遊ばせる。語る話はおもしろい。だって、お坊さんなのにあまりお坊さんっぽくないから。…