2025年の記事
2025.08.18
私は現代日本文学の最高峰は乙川優三郎と位置づけている。その乙川氏が作家になろうと決意したとき、文章の手本としたのが芝木好子であった。そのことは読売新聞のコラム「私をつくった書物たち…
2025.08.17
ある日、遠方の訪問先に傘を置き忘れてきたことに気づいた。まあ、いいか、安物だし、愛着もないから。わざわざ取りに行ける距離ではないし、送ってもらうのも気が引ける。そう思ったとき、罪悪…
2025.08.10
宇都宮美術館で絵本作家・荒井良二氏の「newborn」展を見た。荒井さんは多くの絵本を描いているが、活動は絵本だけにとどまらず、絵画・音楽・舞台美術など広範にわたっている。一見、子…
2025.08.04
よく知られた言葉である。意味は、健全な体に健全な精神が宿る。ここに使われているsoundは「音」という名詞ではなく、「健全な」という形容詞。心あっての体ではなく、体あっての心。後先…
2025.08.03
「四十過ぎたら顔が名刺」と言われるが、なるほどと納得できる。〝ルフィ〟ら大規模な特殊詐欺事件の首謀者たちは揃いも揃って極悪人の顔をしていた。生まれついたときに持っていたであろう善良…
2025.08.01
現役バリバリ、日々仕事に疲れている人はこう思うだろう。「早く休みにならないかな」。あるいは「早く定年を迎えて自由に過ごしたい」と思う人もいるはず。しかし、いざ自由の身になってみると…
2025.07.27
ついに蔵王のお釜をこの目で見ることができた。昨年は濃霧に見舞われ、一瞬たりとも見ることができなかった。そのときのことは、本ブログ「見えないときは想像する」で書いた通り。今回はみごと…
2025.07.26
細川護熙の生き方に感嘆している。細川さんが元総理大臣ということを知らない人はいないだろう。しかし、彼の〝その後〟の生き方を知る人は少ないと思う。せいぜい、「政界を引退して悠々自適に…
2025.07.20
なにが楽しいって、知らないところへ行ってその土地の歴史に触れたり、その土地ならではの食を味わったり、芸術を堪能したり、風景の妙を味わったりするにまさるものはない。すべてコト消費であ…
2025.07.13
所用のついでに長野県東御市にあるヴィラデストに行った。エッセイストで画家の玉村豊男氏がつくったワイナリー&農園レストランである。私は2007年に訪れ、その時の様子を本ブログで書いて…