いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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吉野弘
詩人、吉野弘の「祝婚歌」で見つけた。「二人が睦まじくいるためには…」と始まるこの詩は結婚する二人に贈られる詩として有名だが、それだけにしておくのはもったいない。老若男女問わず、いい人間関係を築くうえで…
玄侑宗久
ひさびさに玄侑さんに登場いただこう。お坊さんにして作家の玄侑宗久さん。話がおもしろいお坊さんというのは親しみがわく。しかも人間臭いところがいい。禅仏教に関する著書もわかりやすい。この言葉もそう。著書『…
岳飛
中国南宋の武将、岳飛の言葉だ。『宋史』の中の「岳飛伝」にある。中国史上、もっとも愛されたと言われる武将、岳飛。文武両道、清廉潔白、忠義に厚い。その死後は『三国志演義』の関羽と並び称され神として崇められ…
熊田千佳慕
虫や花など小さな命を愛したプチ・ファーブル、細密画家の熊田千佳慕さんの言葉を紹介。生涯現役で描き続けた千佳慕さんは、なんと98歳にして老眼鏡のお世話にはならなかったそうだ。生前「神様が『もっと描け』と…
マリリン・モンロー
伝説のセックス・シンボル、マリリン・モンローの言葉だ。いまだ謎に包まれたマリリンの死。そこから浮き上がる彼女の私生活。地下鉄の通風孔の上で、まくれあがる白いスカートを抑える姿は衝撃だった。子供のような…
『海辺のカフカ』より
村上春樹氏の小説『海辺のカフカ』のなかの一節である。15歳の「僕」、田村カフカの成長冒険記であるこの物語は、ギリシャ悲劇と日本の古典文学を下敷きに書かれたそうだ。つくづく思うのだが、村上さんって、日常…
高橋知子
書評家マイケル・ディルダの『本から引き出された本』の訳者、高橋知子さんが寄せた「訳者あとがき」にあった言葉だ。翻訳者という職業は、ともすると作家以上に言葉のセンスを強いられるのではないかと思うが、彼女…
某企業の会長のことば
「食」に関わる事業を展開する某企業の会長の言葉である。言葉というか、口グセ?とにかく、どんな問題も最後はこの一言で解決してしまう。いや、解決はしない(と思う)。が、なぜか納得させてしまうのだ。『ちから…
志村ふくみ
人間国宝である染色家、志村ふくみさんの言葉を紹介。自然の恵みを色と糸で紡いでゆく志村さんの織物は、人と自然が一体だったころの姿を思い出させる。おそらくひとつひとつの命はこんな風に多彩で、かたちも手触り…
髙樹のぶ子
小説家、髙樹のぶ子さんの言葉を紹介。男女の色恋を書かせたら右に出るものはいないだろう髙樹さんの小説は、恋愛に重点を置かれてはいるものの、もちろんそれだけではない。人間の化けの皮をめりめりと剥がし、本質…