いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
Topics
『過秦論』より
前漢時代に活躍した政治家であり学者の賈誼(かぎ)が記した『過秦論』に、この言葉はある。中国春秋・戦国時代、6国を統治した始皇帝が築いた大国「秦」は、わずか15年で滅亡した。それに対する批判と教訓を賈誼…
志村ふくみ
染色家の志村ふくみさんの言葉である。随筆集『語りかける花』の中の「光の根」というエッセイにあった。染織に一生をささげ、植物の声をひとことも漏らすまいと耳をすませる志村さんだからこその言葉だろう。 直感…
上杉鷹山
広く知られたことわざである。出どころは江戸中期の米沢藩主、上杉鷹山。窮地に追いやられた米沢藩を立て直し、民衆や部下からの信頼も厚かった鷹山は、困難に立たされるたびに、こんな風にして自分も周りも奮い立た…
渋沢栄一
2年後の2024年、紙幣のデザインが一新される。その最高額1万円紙幣の顔は渋沢栄一。生涯にわたり500以上もの企業に携わった「日本資本主義の父」である。渋沢が『論語』を片手にソロバンを弾いていたのは周…
平澤興
前回につづき、脳神経解剖学者の平澤興博士の言葉をもうひとつ。これも博士の語録集『生きよう今日も喜んで』から拾った。まるでベートーヴェンの『第九』のように、タイトルからして生命の歓喜に震える歌が聴こえて…
平澤興
世界的にも権威ある脳神経解剖学者の平澤興博士の言葉を紹介。京都大学の16代総長も務めた平澤博士は教育者としても高名で、解剖医学からの見地によって生命の神秘性と人間の可能性に焦点を当てながら「生きること…
熊谷晋一郎
小児科医で学者の熊谷晋一郎氏の言葉を紹介。新生児仮死の後遺症で脳性まひの障害をもつ熊谷氏は、幼い頃から厳しいリハビリを受け、後に車いすでの自活を送るようになり、「自立」の本当の意味を知ったという。それ…
ティク・ナット・ハン
「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介し、多大な影響を与えたベトナム人の禅僧で平和活動家のティク・ナット・ハン師の言葉である。今月(2022年1月)22日に95歳で逝去した師は10歳で出家、ベトナム戦争…
高橋玄洋
脚本家、劇作家の高橋玄洋氏の言葉である。30年ほど前に所沢の幼稚園の記念誌で、その幼稚園に併設する自然観察園について当時の理事長と語っていたものだ。教育ということを考えたとき、最も重要なカギとなるのが…
ヴォルテール
啓蒙主義を代表するフランスの哲学者、ヴォルテールの言葉を紹介。作家でもあるヴォルテールは数多く著書を残し、また数多くの名言を残してもいるが、伝来にはよくあるように、悲しいかな歪曲された名言も当然多い。…