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善く士たる者は武(たけだけ)しからず。善く戦ふ者は怒らず。善く戦いに勝つ者は争わず

『老子』より

『老子』配天 第68章の冒頭がこれだ。真の強者は自ら戦いを挑まないと言っている。これは『孫子』にも通じる至言だろう。
 

 本当に強い人というのは、猛々しさがない。
 本当に強い人は常に冷静で、怒らない。
 本当に強い人は、争わずして勝利を手にする。

 

 老子も孫子も、賢者と言われる人に共通するのは、視点が高いということ。
 物事を勝ち負けで判断するのもいかがなものかと思うが、生存競争にしろ、共存共生にしろ、生きて命をつなぐためには、最低限、身の安全の確保は必要だろう。
 そのときに、ただ闇雲に戦いに挑んでいては命の保証はない。

 

 老子の言う「善く士たる者」というのは、「TAO(道)」に生きる人を指す。
 宇宙自然の法に則り、出るときと退くときを見極め、そのときの感情には流されない。

 

「善く士たる者」で思い浮かぶのは、植物、とりわけ雑草と呼ばれる草たちだ。
 彼らほど、猛々しさもなく、人間のすることに怒らず受け入れる者はいないのではないか。
 にもかかわらず、したたかに生き延び、敵にさえも種を運ばせる。

 

 見習うべき強者は植物たちではないかと思う。
 天と地につながる植物は、まさに老子。

 

 善く生きるヒントが欲しければ、植物を眺めてみるといい。
「TAO(道)」をもっともよく知る、いちばん身近な先生だから。

 

「美しい日本のことば」連載中

(181108 第358回)

 

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