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紺碧の将
Interview Blog Vol.26

求める人と求められる人を結びつけ、いい出逢い、いい循環づくりをしたい。

株式会社ティーズコーポレーション代表取締役・Total Wellness鍼灸Salon SHIN事業推進室長塚田侑さん

2017.11.11

セミナー企画や集客の運営をする株式会社ティーズコーポレーションの代表取締役であり、また、自身の体験をもとに始めた治療院「SHIN」の経営者である塚田侑さん。社会の仕組みが良い循環になるようサポートしたいと、日々奮闘しています。

採用条件や待遇はまったく気にせず、無我夢中で仕事をした。

そもそも、その事業をしようと思ったきっかけはなんですか。

 大学在学中に経営者セミナーに行ったんですよ。そのあとの懇親会で、経営者の方たちと話す機会があり、それがすごく楽しくて、こういうのっていいなって思ったんです。人生経験の豊富な人たちからためになる話がたくさん聞けるって、なかなかないですよね。本当に有意義な時間でした。

「こんな企画ができる仕事ができたらいいな」と思って、そういうことを話していたら、ある会社の社長さんから「手伝ってくれないか」と声をかけられたんです。ベンチャー企業の社長さんで、立ち上げて1年半くらいの、セミナーを企画している会社でした。願ってもないことで、すぐに引き受けました。

まだ大学生ですよね。

 はい。ちょうど就活中だったので、インターンとして働かせてもらいました。広告代理店に就職先は決まっていたんですけどね。でも、その会社は辞退しました。誘われたセミナー企画の仕事が楽しくて、インターンからそのまま就職しました。仕事は主に営業です。セミナーの企画が決まったら、講師になる人を探して、その後、集客をします。

 条件ですか? 何も決まっていませんでしたよ。給料や福利厚生などの話もまったくしないままでしたね。いくら貰ってたんだろう……。覚えてないですね(笑)。そういうことよりも、ただその仕事が楽しかったから、そこで働きたいと思ったんです。

 新入社員は僕一人でした。ラーニングエッジという企画がメインの会社です。今もあります。ベンチャー企業ということで仕事も多くて楽しかったですね。

さまざまな種類のセミナーがありますよね。目新しい企画を立てるのは苦労しませんか。

 簡単ではないですね。ただ、僕の場合、主にセミナーに集まった人から感想を聞いたり、どういう理由で来たのかを聞いて、そこからヒントをもらっています。来ている人たちがどんなことに興味があるのかがわかれば、それにあった内容を提供してくれる逸材を探せばいいわけです。特に、僕は意外性を求めていて、主催しているセミナーとはあまり関係がなさそうな人が来ていると気になるんですよ。「なぜ、この人が来る必要があったんだろう」と。だから、そんなときは積極的にその人と話をし、いろいろなことを聞き出します。

 あるとき、企業のトップの人が集まる経営セミナーに歯医者さんが来られたことがあったんです。なんでだろうと思って理由を聞くと、患者さんが来なくて困っていると。どうすれば繁盛するのか経営のプロから学ぼうと思って来たというのを聞いて、「なるほど」と思いましたね。

たしかに、治療院も経営ですからね。

 そうなんです。これはいい企画になると思って、経営がうまくいっている歯科医のセミナーを企画すると、同業者や整骨院など、個人で治療院を経営している先生たちがたくさん集まりました。

 そのときに思ったんですよ。

 世の中には技術やノウハウはあっても、それをうまく発信することができずに経営が成り立っていない治療院はたくさんあるんだと。

 それってもったいないですよね。せっかくいい技術をもっているのに生かせないって。だって、体に不調をかかえている人はどんどん増えているんですよ。それに、実際、そういう人たちはいい治療院を探しています。だったら、双方がうまく噛み合うような情報を発信すればいいんじゃないかと思って、そのノウハウをシェアできるような企画を立てようと思いました。

 それから国内外問わず、治療院の先生が主催するセミナーをどんどん企画しました。盛況でしたね。

 

自分の体験が、新たな仕事につながった。

その後、独立されたのですね。

 はい。その前に、僕は一時、ウェブデザインの会社を経営する友人から頼まれて社長代理を務めていたことがあるんです。ちょうど、その企画会社に勤めている頃で、一年くらいサラリーマンと平行してWワークをしていました。

 独立したのは、2011年です。これまでやってきたことと同じ、企画や集客をメインとするティーズコーポレーション株式会社を立ち上げました。

 さあ、これからというときですよ。これまでのツケが回ってきたのか、持病のアトピーがどんどん酷くなっていったんです。

アトピーだったのですか? まったくそうは思えないですね。治ったのですか?

 治ったというか、症状が改善されたんだと思います。もともとアトピー体質だったのが、社会人になってから仕事がハードになり、連日の睡眠不足とストレスでアトピーの症状がひどくなると薬に頼るという生活が続きました。薬は続けると効かなくなりますから、どんどん強い薬が必要になります。それがたたって、独立後、症状が悪化したんだと思います。

 そうなると、当然、仕事にもプライベートにも影響が出ますよね。

 これじゃだめだと思って、食べ物のレコーディングをしました。ふだん食べている物を見直そうと、食べたあとにアトピーが酷くなるものを書き出したんです。そのときにわかったのが、お酒と甘い物、それと外食です。外食だと、どうしても好きなものを選ぶし、脂っこいものが多いですからね。それが良くなかったみたいです。

 あとは、肌を保湿するために手作りした化粧水を使ったり、安眠できるように、寝る前はランクを下げた薬の使用もオッケーにしました。

 すると、半年で症状はだいぶ落ち着きました。

それはかなり早い改善ですね。体質改善がよかったのでしょう。やはり、薬に頼ってしまうと自然治癒能力も衰えます。結局、根本治療が重要なんですね。

 そうですよね。その経験から、自分でも治療院をやってみようと思い治療院「しん」をオープンしました。

 僕が治療するわけじゃないです。経営は僕ですが、治療する先生は僕と同じ信条で信頼のおける先生です。

 今は広尾にありますが、最初の場所はセミナーで知り合った接骨院の先生が四谷の治療院を移転するというので、そこを居抜きで買い取ったんです。

 接骨院としての設備がすべて整っているし、それを使う手はないと思って先生だけ募集しました。

 すでに決まった後に応募してきた人がいて、とりあえず会うだけ会おうと思っていたら、考え方にとても共感できる先生だったんで、週3でもよければということで来てもらうことになりました。

 その先生が、現在の「SHIN」の先生です。

 

病気の大半は生活習慣といいます。治療院だと、対処療法にはなりませんか。

 そうですね。でも、生活習慣が原因の病気は生活を見直す必要があると思いますが、仕事で仕方なくなってしまった病気や怪我というのもあります。

 たとえば、野球選手の投手に肩を壊すからやめろとは言えませんよね。どんなに体を痛めたり無理をしてでも投げつづけるのは、それが仕事であり、使命だと思っているからだと思うんです。

 だから、僕は、そういう人たちのサポートをしたいと思っています。

たしかにそうですね。では、これからの治療院の方向性を教えてください。

 治療院は、先生たちの自己鍛錬の場でもあると思います。患者さんは一人ひとり症状も違えば体質も違う。それを先生たちが治療しながら学び、成長できる。そうすれば、患者さんにも喜ばれます。それでまた、先生たちのモチベーションも上がる。先生の技術が上がれば治療院も経営がうまくいく。そういう循環ができるような仕組みを考えています。

塚田さんは三人のお子さんのお父さんでもありますよね。一番下のお嬢さんは最近生まれたばかりだとか。

 はい。もう可愛くて仕方ないですね。上二人が男なんで、とくにかわいいです。長男が生まれたときは、こんなだったかな……と思うくらいに(笑)。  

 長男と次男も大きくなって、可愛い盛りです。長男は7歳で、今年1年生になりました。夜寝るとき、お互いオリジナルの物語を語り合うのが楽しみです。僕自身、子供の頃、布団に入ってすぐ眠れないから自分でオリジナルの物語を作って空想の世界で遊んでいたことがありました。

 こういう時間は二度と戻ってきませんからね。子供たちとの時間を、これからも大切にしたいですね。

(写真上:SHIN入口、下:施術室)

 

 

Total Wellness鍼灸Salon SHIN

http://www.shin-wellness.com

 

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