日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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一生懸命にやった途端に面白くなるのが仕事で、やっているうちに飽きてくるのが趣味。

カール・ヒルティ

 スイスに生まれたヒルティの『幸福論』は、アラン、ラッセルのそれと合わせ、世界三大幸福論と言われている。キリスト教への信仰が厚かった彼は、物事を運命として受け入れながら、どうしたら自分の境遇を幸福と感じることができるかという視点で語ることが多かった。そういう意味では、アランやラッセルよりディフェンシブといえよう。

 上掲の言葉は、日本人の職人気質にも通じ、理解しやすい。仕事を単に生活の糧を得る手段ととらえず、「面白いもの」と捉えているところに共感できる。さっさとやることをやって、あとはのんびり余生を過ごすとか、早期リタイアを目指すという人には向かない言葉であろう。

 実際、仕事というのは、嫌だと思いながらやっているうちは上達もしないし、面白くもなんともない。ただ苦痛なだけだ。金子光晴は「労働を舞踏へ」という詩を書いたが、つらい労働も捉え方次第で舞踏のように楽しいものになる。

 ただ、一つ気になるところがある。生涯現役の人はともかく、どこかの時点で仕事に区切りをつけた人にとって、ヒルティのこの言葉は身も蓋もないものとなってしまう。本来、趣味であっても、一心に取り組めば飽きがくることはないはず。要は、本気で取り組むかどうか、ではないか。

(260112 第889回)

 

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