いつの時代にも通用する、普遍的な言葉があります。
それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続ける言葉の数々。“心の栄養”として、活用してください。
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ことわざ
数ある諺のひとつ。言い方ちがいの「葉を截(た)ちて根を枯らす」もあるが、こうなるともちろん意味も変わる。論語などと同じように、使い方、使う人間によって言葉は薬にも毒にもなる。 一本の木を育てるのは容易…
シラー
ベートーヴェンの交響曲第9番『歓喜の歌』の詩で有名なドイツの詩人、フリードリヒ・フォン・シラーの言葉である。運命と聞くと、ベートーヴェンの代表作のひとつでもある交響曲第5番の「ジャジャジャ、ジャーン」…
ヴァージニア・ウルフ
イギリスの女性作家、ヴァージニア・ウルフの言葉だ。1929年4月13日の日記に書いてあったと、『天才たちの日課』の著書であるメイソン・カリーが、続編の『天才たちの日課女性編』の冒頭で紹介していた。 日…
川端康成
文豪、川端康成は美しいものに貪欲だった。とりわけ自然美や美術品への想いは相当だったようだ。川端の近辺には死があふれていたからだろう。続けざまに家族を失った幼少期から、戦前、戦中、戦後まで、川端は頻繁に…
堀内宗心
表千家・堀内家長生庵前主、堀内宗心宗匠の言葉である。宗匠が教える茶道の指南書シリーズ本『お茶のおけいこ』の中の一冊、『おのれを磨く日々のけいこ』に記してあった。禅僧の泉田玉堂老僧との対談で、泉田老僧に…
ライナー・マリア・リルケ
オーストリアの詩人、リルケの言葉だ。生野幸吉訳の『リルケ詩集』で見つけた。目次の後のページを開くと、「序詞」のこの冒頭が目に飛び込んでくる。ここでもうノックアウト。リルケの世界に引き摺り込まれる。 ―…
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』より
2014年のアメリカ映画『ボーイ・ソプラノただひとつの歌声』で、とくに印象に残った言葉だ。ダスティン・ホフマン演じる少年合唱団の厳格な指導者、ギャレットのセリフである。天性の美声をもつ主人公の少年ステ…
『言葉の贈り物』より
随筆家の若松英輔氏の著書『言葉の贈り物』に、この言葉があった。といっても、彼の言葉ではない。彼が知人からもらった言葉だ。本好きな父親が、読める本だけじゃなく読めもしない本を大量に書い続けることを愚痴っ…
『平家物語』より
あまりにも有名な『平家物語』の冒頭の一節。100字にも満たないこの冒頭で、普遍の真理が語られる。一度耳にすれば忘れられない、ゆえに昔も今も人の心を捉えて離さないのだ。 ――祇園精舎の鐘の音、諸行無常の…
柳生博
俳優の柳生博さんの訃報を知る前日、なぜか本棚から柳生さんの著書『森と暮らす、森に学ぶ』を引っ張り出して読んでいた。その生き方に感銘を受けていた最中だったから、ショックだった。八ヶ岳に拓いた雑木林で暮ら…