日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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紺碧の将

人生を楽しむコツは、どれだけバカなことを考えられるかなんだ

ルパン三世

「ふ〜じこちゃ〜ん」でおなじみ、ルパン三世の名言を紹介しよう。原作者のモンキー・パンチ氏が亡くなったのは今年4月。これほど長く、世代を超えて多くの男たちを虜にしたアニメはないのではないだろうか。ヒロインの峰不二子はもとより、ルパン、次元、五エ門と、どのキャラクターも個性的で、大泥棒にして憎めない。銭形のとっつぁんならずとも追いかけてしまいたくなる。ちなみに、銭形警部とルパンのやりとりは、アメリカのアニメ「トムとジェリー」からヒントを得たらしい。銭形警部がトムで、ルパンがジェリー……なるほど。
 

 生きるとはなにか。
 人生とは何か。
 
 これは、人類の永遠のテーマだろう。 
 本欄でも、これまで多くの言葉を紹介し、あれやこれやと解説してきた。
 ああでもない、こうでもない、ああだ、こうだと。
 
 しかし、結局、つまるところ、
 人生は、いかに楽しむか。
 それだけでいいような気がする。
  
「楽しむんじゃなくて、面白がるのよ」
 なんて、樹木希林の声が聞こえて来そうだが、なかなかそう簡単には面白がれないかもしれないし……。
 
 とりあえず、なんでもいいから楽しんじゃえば?
 
 ということで、
 人生を楽しむコツは、バカなことを考えること。
 
 ひたすら道具を研ぎ続けるとか、木を削って薄さを競ってみるとか、東海道五十三次を歩いてみるとか、「老子」の丸暗記とか、辞書を丸写しとか、365日自画像を描き続けるとか……。
 
 なんでもいい。 
 バカだなあ。
 そんなことやって何になる。
 と思うようなことを考えてやってみる。
 
 誰に何を言われようと、自分が楽しいと思うことをひたすらやっていれば、そのうち、自分で自分のことが笑えるようになるだろう。
 そうやって、自分のことを面白がればいい。
 
 そんな面白い自分に出会ったら、楽しいでしょう?

 

「美しい日本のことば」連載中

(190515 第539回)

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