2025年の記事
2025.08.31
仮名書に魅了されている。書はもともと好きなジャンルだったが、以前は独立書人団系の作品、いわゆる書をアートとしてとらえた少数字書が好きだった。『fooga』や『Japanist』で取…
2025.08.26
乙川優三郎の短編集『太陽は気を失う』のなかの「まだ夜は長い」に出てくるバーテンと客の会話である。前後の会話を紹介しよう。「時給五百円で働いたことがありますか。どんなに働いても五百円…
2025.08.24
知床・羅臼岳でのクマによる襲撃事件は悲惨だった。脚に噛みつかれて連れ去られ、息を引き取るまでの間、どれほどの苦しみがあっただろう。おそらく激痛のなかでも、自分の体がクマに食べられて…
2025.08.18
私は現代日本文学の最高峰は乙川優三郎と位置づけている。その乙川氏が作家になろうと決意したとき、文章の手本としたのが芝木好子であった。そのことは読売新聞のコラム「私をつくった書物たち…
2025.08.17
ある日、遠方の訪問先に傘を置き忘れてきたことに気づいた。まあ、いいか、安物だし、愛着もないから。わざわざ取りに行ける距離ではないし、送ってもらうのも気が引ける。そう思ったとき、罪悪…
2025.08.10
宇都宮美術館で絵本作家・荒井良二氏の「newborn」展を見た。荒井さんは多くの絵本を描いているが、活動は絵本だけにとどまらず、絵画・音楽・舞台美術など広範にわたっている。一見、子…
2025.08.04
よく知られた言葉である。意味は、健全な体に健全な精神が宿る。ここに使われているsoundは「音」という名詞ではなく、「健全な」という形容詞。心あっての体ではなく、体あっての心。後先…
2025.08.03
「四十過ぎたら顔が名刺」と言われるが、なるほどと納得できる。〝ルフィ〟ら大規模な特殊詐欺事件の首謀者たちは揃いも揃って極悪人の顔をしていた。生まれついたときに持っていたであろう善良…
2025.08.01
現役バリバリ、日々仕事に疲れている人はこう思うだろう。「早く休みにならないかな」。あるいは「早く定年を迎えて自由に過ごしたい」と思う人もいるはず。しかし、いざ自由の身になってみると…
2025.07.27
ついに蔵王のお釜をこの目で見ることができた。昨年は濃霧に見舞われ、一瞬たりとも見ることができなかった。そのときのことは、本ブログ「見えないときは想像する」で書いた通り。今回はみごと…






















