多樂スパイス
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What's TarakuSpice?

自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

Blog TarakuSpice

あれから30年、このあと42年
2017.04.02
 あれから30年も過ぎたのだと思うと、感慨深いものがある。「いろいろな会社に入ったけど、どこもしっくりこない。やはり自分は組織に向いていない。こうなったらやぶれかぶれで事業を興す以外にない」  やぶれかぶれだったかどうかわからないが、起業する以外に生きる道はないと思ったことはたしかだ。なにしろ、どの会社でも「使えないヤツ」だったから。  広告の企画・制作は自分の適性に合っていると思った。アーティスティックな感性とアイデア力を問われるが、あとはほんの少しの営業力があればいい。美術やデザインを専門的に学んだわけでもなく、営業職としてはどこでも使い物にならなかったのに、そう思えた。ま、根拠のない妄想に近かったのだ。  始めるや、すぐに火がついた。面白かったのだ。仕事をしてそう思…続きを読む
 
桜、サクラ、さくら
2017.03.29
 いよいよ春到来。 春在一枝中(春は一枝中にあり)。いまかいまかと気配を窺っている植物たちは、わずかに感じ取れる春の兆しに反応する。その感知能力はみごとなものである。便利になり過ぎて、鈍感になってしまったわれわれ人間には及びもつかない能力である。  4月という月は、私にとって重要な月だ。この世に誕生したのは58年前の4月であり、事業を興したのは30年前の4月である。家族をはじめ関わりの深い人も4月生まれが多い。愛猫・海(うーにゃん)が生まれたのも18年前の4月だ(おそらく)。愛車がやってきたのは10年前の4月、『Japanist』を創刊したのは8年前の4月だった。  とくだん意図したものではない。偶然、節目が4月になっているのだ。おそらく私の中にある野性が無意識のうちに求…続きを読む
 
文章は生き物
2017.03.25
 時を経て、なお生きているものがある。 文章もそうだろう。  例えば、いま、モーパッサンの短編集を読んでいるが、「二人の友」を読むと、普仏戦争当時、プロシア軍に包囲されている状況下、久々に出会った釣り仲間とパリ郊外へ釣りに出かけ、そこでスパイと疑われて捕縛される二人の男の心情が手に取るようにわかる。〝頭のてっぺんから足の爪先までぶるぶる震えながら〟死を待つ心境がわかるような気がするのだ。19世紀に書かれた文章が、いまなお輝きを失っていない。  そういうものの積み重ねが人類の財産となっているのだろう。 偉大な先達とは比べるべくもないが、不肖・私が8年前に書いた文章が、師・田口佳史氏の新著『人生に迷ったら老子』(致知出版社)に引用されている。『fooga』第90号の特集記事に…続きを読む
 
遊べ、学べ、仕事をしろ
2017.03.20
 歳を重ねると、いろいろなことがわかってくる。ただ単にわかったような気になっているだけかもしれないが、少しずつ本質に近づいていると実感することがある。 電通の過労死事件が発覚して以来、「働き過ぎ=悪」という図式ができあがってしまった。それでなくても、日本人は働き過ぎというレッテルを貼られていたため、これを機に、繁忙期以外の時間外労働を月100時間以内にするなど、法律で労働時間を制限しようという動きが加速している。  それっていいことなのだろうか。  もちろん、悪徳ブラック企業によってボロ雑巾のようにこき使われている人を解放するという目的であれば、いいことだと思う。しかし、たくさん仕事をして上達したいと思っている人にとっては、余計なお世話といえるのではないか。例えば、野球選…続きを読む
 
もしも愛読書を失ったら……
2017.03.16
 先日、読売新聞の「空想書店」欄にカキ養殖家・畠山重篤氏の記事が載っていた。彼は森と海の連関性を学ぶ際、「人と対話をするには、文系の力が必要だ。(そのためには)手当たり次第本を読むしかない」と思ったという。以下、記事から抜粋。「当時は上京すると、発車時間ぎりぎりまで東京駅前の書店で本を探し、重いカバンを掲げて新幹線に飛び乗っていた。そんな生活が20年近く経過し、海辺の部屋の壁という壁に取りつけた手作りの本棚は、天井から床まで雑多な本で埋め尽くされていたのだ。  京都大学の理系の3人の博士が、それを見て目を見張ったのを覚えている。  体の一部のように頼りにしていた本を、6年前の東日本大震災による津波ですべて失ってしまったのである。あらゆる財産を失ったが、愛読書が消えたショッ…続きを読む
 
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