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愛とは、相手の存在が、あなた自身を愛させてくれることだ

平野啓一郎

 至極の恋愛小説『マチネの終わりに』の著者、平野啓一郎氏の言葉を紹介。以前は小説からの抜粋だったが、やはり知的恋愛小説の名手(?)だけにあって、素顔の平野氏の恋愛観や人生観には深く頷くところが多い。この言葉は著書『私とは何か「個人」から「分人」へ』から抜粋した。
 
 この言葉には続きがある。
「愛とは、相手の存在が、あなた自身を愛させてくれることだ。そして同時に、あなたの存在によって、相手が自らを愛せるようになることだ」
 
 人は誰しも愛されたいと願う。
 どういう形であれ、どの命も愛の結晶なのだから、欠けたところを補うために愛を乞うのは当然だろう。
 
 ただ、情報化社会の現代は、あまりに隣の芝生が愛に満ちているように見えすぎて、欠けた部分の愛ばかりを求めて彷徨っている人が多いような気がする。
 欠けた部分がなければ完璧ではない、完全な愛の姿ではないと思って。
 
 「愛されたい」の裏側には「自分を愛したい」という思いが隠れている。 
 自分を愛するベースには、自分自身への信頼がある。
 自分自身への信頼は、愛されているという自覚があること。
 努力して結果を出し、それが自信につながるのも、そのベースに「自分は大丈夫」「愛されている」という、目に見えない何かに守られていることを感じているからだろう。
 
 愛の結晶の片割れである自分は、すでに愛そのもので満たされている。

 欠けたところばかりを見つめても、安らぎは得られないし、すでにある愛の力も発揮できない。

 
 誰かや何かを愛するのに理由はいらない。
 その存在を愛しているときの自分が愛の塊であることを気づかせてくれる、その自分が好きだと思える対象は何か。

 それがわかれば、本来の輝きを取り戻せるだろう。
(180825 第397回)

 

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