日本人として覚えておきたい ちからのある言葉【格言・名言】
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偉人たちの言葉には、いつの時代にも通用する普遍性があります。それぞれの時代を懸命に生き、一事をなした人たちの一言だからこそ、今もなお私たちの心を揺さぶり続けるのです。

“心の栄養”として、活用してください。

Kakugen

稽古とは 一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一
千利休
「初心忘るべからず」とは世阿弥の言葉だが、そのことを歌った千利休は、茶の湯の精神を「茶道」にまで昇華させた。 この歌は、まさに利休の人生そのものではないだろうか。 茶の湯の世界は一期一会だと言った利休は、あの狭い茶室の中で、世の無常観を伝えたかったのだろう。 二度ともどらない時を、共に過ごす客人のために誠心誠意を尽くし、その瞬間を愛おしく、大切に味わったのだ。 互いが互いを思いやり、亭主と客という枠を超えて、人間対人間の邂逅に奇跡を感じたにちがいない。 毎席が最初で最後であり、最高の一席となるよう稽古に励んだ利休の姿が目に浮かぶ。 どんな世界であれ、達人と呼ばれる人たちは日々の修練を怠らない。 くり返し行ない身についたものは、やがて無意識のうちにできるようになるが、真の達…続きを読む
 
みずからが自分にとっての、いちばん厳しい先生たれ
グレン・グールド
 1982年にこの世を去ったクラシック界の異端児、グレン・グールドは、“希代のバッハ弾き”“エキセントリックなピアニスト”など、数々の異名をとった謎多き演奏家であった。 生前、人嫌いで有名だったグールドから、幸運にもこの言葉を引き出させた日本人ピアニストがいる。 熊本マリ。 カナダでピアニストになるべく研鑽を積んでいた少女が、憧れのグールドに指導を仰ごうと手紙を送ったのだ。返事はなかったものの、偶然にもグールド本人に遭遇し、アシスタントから後ほど連絡を入れるとの約束をとりつけた。そして、電話があった。「誰かの演奏を判断する資格は、自分にはありません。仮に私があなたに対して、才能の有無を評価したところで、それがいったいどんな意味をもつでしょう。 あなたの将来はあなたがつくる…続きを読む
 
言葉には、万物を創造する力がある
池田晶子
 46歳の若さでこの世を去った文筆家、池田晶子。考えることと言葉での表現に生涯をささげた彼女は、世界は言葉によって形づくられていると提言する。 中学校3年生の国語教科書に取り上げられている『言葉の力』は、思春期の子どもたちに「言葉」の重要性を訴える。 言葉では言い尽くせないものがあれば、言葉が凶器たりえるときもあり、言葉によって救われたり、言葉が支えになることもある。 禅の世界は不立文字で、文字や言葉にとらわれてはいけないとはいうものの、禅僧たちがこれほど多くの禅語を残していることを思えば、やはり伝える手段としての言葉は重要なのだろう。それ以上に、その言葉に込められた思いや魂を感じとることが求められるのだが・・・。 池田氏はいう。「言葉を大事にすることは、自分を大事にする…続きを読む
 
リコウよりバカが英雄なのだ
赤塚不二夫
 ギャグ漫画『天才バカボン』が生まれた背景には、赤塚不二夫のある思いがあった。「バカに真実を語らせよう」 そこからバカボンが生まれ、バカボンのパパが生まれたという。 歴史を振りかえってみると、時代の転換期に現れる革命児たちは、往々にして「バカ」がつくほど常識はずれである。 彼らにとっての常識は世間の非常識であり、それゆえ、「なにをバカなことを」と鼻で笑われ相手にもされない。 ところが、なにかのきっかけでその非常識が常識へと変わるやいないや、世間は手のひらを返したように、かつての非常識を事もなげに常識として受け入れるのだから、人間とは、まったくふしぎ。 「ただバカっつったって、ほんとのバカじゃダメなんだからな。知性とパイオニア精神にあふれたバカになんなきゃいけないの」 なる…続きを読む
 
行きづまったら、冬眠する。そうすれば無駄なケンカも競争もしなくていい
堀文子
 真剣に孤独と向き合い、自然の命を描き続ける日本画家、堀文子。100歳を目前にして凜としたその姿は、彼女が描く草花同様、無駄な飾りがない。踏まれても摘まれてもあきらめず、志を貫き自力で生き抜く名もなき花たちの姿とかさなり、まるで、草花たちが彼女の声を借りて語りかけているようだ。 冬。 生きものたちは、生きのびるために息をひそめる。 訪れる春を待ちわび、ふたたび命を謳歌するためにエネルギーを蓄えているのだ。 だれに教えられたわけでもないが、生きていくための術が、すでに体の内に組み込まれているからだろう。 それは、人間とて同じこと。しかし、かなしいかな、人間に冬眠はない。ないから永遠に戦いつづけるのだと、堀文子は言葉をつなぐ。 ときに、戦いつづけた体は悲鳴をあげ、冬眠ならぬ闘…続きを読む
 
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