多樂スパイス
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What's TarakuSpice?

自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。

日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。

 

Blog TarakuSpice

牛を殺してなにが楽しい?
2017.07.09
 今年の誕生日にもらった『ヘミングウェイ全短編』を少しずつ読んでいる。「世界初の完璧な短編全集。待望の日本語永久保存版」と帯に銘打っているように、未発表を含めたすべての短編が収められたもので、豪華な化粧ケースに入っている。デザインも秀逸。持っているだけで嬉しくなる。 いままでにヘミングウェイの短編は何度読んだことだろう。簡潔な文体で、ストーリー性がほとんどないものが多いので、若い頃は魅力的とは思わなかった。しかし、いつしか、キリリと引き締まった文体と格闘することが快感となった。  釣り、狩猟、闘牛、戦争、ボクシ…続きを読む
 
東京駅創建当時のレンガを使った、美しいギャラリー
2017.07.05
 前回、東京ステーションギャラリーで開催されている「不染鉄展」について書いたが、今回は東京ステーションギャラリーについて。 全国いたるところに美術館があるが、だいたいは似たり寄ったり。その土地の歴史を感じさせるとか、独自のコンセプトを反映したものなどはかなり少数だ。  その点、東京ステーションギャラリーは光彩を放っている。  東京駅ができたのは、1914(大正3)年、かの辰野金吾による設計だ。東京駅は日本の鉄道の上りと下りの基点となり、いわゆる0キロポストが設置されている中央駅である。  その後、戦災に遭い、ド…続きを読む
 
透徹した目─不染鉄
2017.07.01
 「不染鉄? なんだこりゃ?」 東京ステーションギャラリーからレセプションの案内が届いたとき、妙な3文字に惹かれた。「没後40年 幻の画家」とサブタイトルが銘打ってあるので、画家の名前なのだろう。どこで区切って読んでいいのか、はたまた3文字セットで雅号なのか、判断に苦しんだ。正解は、「不染」が姓で「鉄」が名前である。僧侶の出とある。なるほど。  明治から昭和まで生き抜いた人だが、不思議な経歴だ。20代はじめ、早くも日本芸術院研究員となり、スケッチ旅行で訪れた伊豆大島が肌に合ったのか、そこに住みついて漁師同然の生…続きを読む
 
ビルの屋上の林
2017.06.27
 東京はコンクリートジャングルと言われるが、無計画に開発されてしまった地方都市よりずっと緑がある。私の行動エリアだけなのかもしれないが、〝神人共作〟と呼ぶ以外にないような巨木があちこちにある。 先日、GINZA SIXの屋上へ行って驚いた。なんと公園になっているのだ。さまざまな樹木が植えられ、ベンチが配置されている。多くの人が寛いでいた。  おそらくクレーンを使って屋上まで上げたのだろうが、本来、商業ビルになくても誰も文句を言わないことに巨額の費用と大きな労力を割くところがいい。平らなコンクリートに水が張ってあ…続きを読む
 
レコードの音のふくらみ
2017.06.23
 これまで、自分はなにを栄養にして生きてきたのか? いろいろあるが、はっきり言えることは、小学生の頃から親しんだ海外の文学とロックミュージックだ。そんな人間にとって、レコードは最良のテキストだった。  最近、レコードとレコードプレイヤーをChinomaに運び、仕事に疲れると大音量でレコードを聴く。これがまた絶妙な気分転換になると同時に、とてつもないエネルギーを与えてくれる。  小学生4年の頃だったか。ビートルズの『ヘイ・ジュード/レヴォリューション』や『オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ/ホワイル・マイ・ギター・ジェ…続きを読む
 
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